2021-01-01から1年間の記事一覧

【発達支援外来の方へのオススメ】本田秀夫先生のQ&A形式の講演

今日は、信州大学の本田秀夫先生の、最近、調布市で行われた講演会のYou tubeを紹介したいと思います。本田先生は、児童精神の分野では、名のある先生です。従来の講義形式と異なり、Q&A形式で面白かったです。質問に対して、私ならどう回答するかなと思いな…

新型コロナワクチン 異物混入について/併用接種について/3回接種について

新型コロナワクチンに関して、色々な話題が報道されていますが、日本ワクチン学会より、見解が発表されました。 http://www.jsvac.jp/pdfs/SARS-CoV-2_210906.pdf これを簡潔に紹介します。 1.異物混入について モデルナ社製ワクチンが、一部ロットのバイア…

スモールステップとプロンプト (ガイド)

昨日は、私の療育論を展開してしまいましたが、大事なことが抜けておりました。 スモールステップとプロンプト (ガイド) についてです。 まずは、スモールステップについてです。これは行程を複数に分解するあるいは目標を段階的に設定するという手法です。…

【オススメの本】発達障害の子を理解して上手に育てる本&私の療育への考え

自閉スペクトラム症のお子様の特徴の1つに感覚調整障害という、感覚の受け取り方の偏りがあります。例えば、前庭感覚 (バランス感覚) が敏感 (感覚過敏) だと、ブランコを怖がったり、車に酔いやすくなります。その逆に、鈍感 (低登録) だと、姿勢が崩れやす…

乳児~大学生における新型コロナ感染拡大の特徴と対策

今日は、8/20に国立感染症研究所より発表された、乳幼児から大学生までの福祉施設・教育機関(学習塾等を含む)関係者の皆様への提案 https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/10601-covid19-19.html を紹介します。 感染パター…

東京五輪関連の新型コロナ発生状況

先日、パラリンピックが閉会しました。開催しながらも新型コロナ感染症は減少傾向を維持できて良かったと思います。閉会式がとても良かったみたいですね 今日は、過ぎたことですが、国立感染症研究所より発表された東京五輪 (7/21競技開始、8/8 閉会) 関連の…

子宮頸がんワクチン まだ先になりそうですね

先日、ブログ記事に、子宮頸がんワクチンに動きがあるかもと書かせていただきましたが、まだ先になりそうです。 news.yahoo.co.jp MSDも日本人の決断力を高く見積もりすぎましたな もう1社、子宮頸がんワクチンを販売しているGSK社は出てこないが、どうなの…

当院における中学生・高校生の新型コロナワクチン接種状況

当院では、 1) 海老名市在住 2) 当院に受診歴のある12歳以上 3) 当院に受診歴のあるお子様の (0歳以上) 保護者 を在住に7月下旬より新型コロナワクチンの接種を開始しております。 海老名市在住限定というのは完全に大人の事情です。当院は海老名市よりワク…

診療終了後のクリニックでの会話:○○君の親御さんは安心だね

今日は早起きできず、時間がないので、診察後の私の父 (院長)と母 (事務長)との会話を紹介します。 当院は、7月下旬より、毎週、水曜日の午後に、電子カルテ会社B&Wの役員のMさんに、医療現場の研修にいらしていただいています。Mさんは、とても落ち着きが…

子宮頸がんワクチンこれから動きがあるかも

子宮頸がんワクチンこれから動きがあるかもしれませんね。 1. MSD:厚労省に警告「HPVワクチン廃棄なら国際的に批判」 製薬会社が厚労省に警告「HPVワクチン廃棄なら国際的に批判」 これまで、子宮頸がんワクチンは、日本では2013年4月から小学校6年〜高校1…

今年のインフルエンザワクチンの生産と供給

昨日、某製薬会社の方より、今年のインフルエンザワクチンの生産と供給が昨年度と比較し約30%減少するという報告がありました。他の会社も同様に減少するようです。 インフルエンザワクチン供給、昨年より減 「高齢者や妊婦は接種を」(毎日新聞) - Yahoo!…

モラルを失わぬように

ここ最近、外来や医師間のメーリングリストでびっくりする話が絶えません。 1.新型コロナウイルス陽性と確定診断後に出勤し周囲に感染させた人 2. 職員のこどもが発熱しその子がコロナ「陰性」であったにもかかわらず、職員にもPCRを受けるように指示した某…

夏休みの宿題の思い出 

皆さん、夏休みが終わりましたが宿題は無事に提出できましたでしょうか?私は小学校の時、夏休みの宿題を登校日の前日の夜に必死になってやるタイプでした。おそらく、きちんと計画を立てられなかったのが影響していたと思います。また、特に読書感想文や図…

発達支援外来でおすすめの本の紹介~発達障害の子ものびのび暮らせる生活サポートブック

最近、読んだ本がとてもよかったので紹介したいと思います。なお、私はアフィリエイトはやってなく純粋に良いと思った本をご紹介させていただいております。 発達障害の子ものびのび暮らせる生活サポートブック 幼児編 発達障害の子ものびのび暮らせる生活サ…

子どもたちにおける新型コロナウイルスの感染経路

今日は、令和2年6月1日~令和3年7月31日の期間における、幼児・小中高生の新型コロナウイルスの感染経路について共有したいと思います。文科省に報告のあった事が対象となっております。 https://www.mext.go.jp/content/20210820-mxt_kouhou01-00000…

新型コロナによる休校の基準&自宅でのICT活用 

昨日は、文部科学省が新型コロナに関する休校ガイドラインを全国の教育委員会へ通知しましたね。 https://www.mext.go.jp/content/20210827-mxt_kouhou02-000004520-1.pdf 以下が、わかりやすくなるように改変した基準です。 ○学級閉鎖①同一の学級において複…

小・中・高等学校における新型コロナウイルス感染対策

ここ最近、なかなか朝4時に起きれない日が続いております。今日も気付いたら5時を少し回っており、ブログの更新をあきらめかけましたが、気合いで頑張ります。今回は、 8/20に文部科学省から学校に向けて発信された「小学校、中学校及び高等学校等における新…

発達支援外来:歯科医院への情報提供もしております

自閉スペクトラム症のお子様にとって歯科医受診のハードルが高いことは少なくありません。歯科治療の見通しが分かりづらいことへの不安、機械の音への敏感さ、口の中を触られることへの触覚過敏などなど・・・。 発達支援外来を定期通院されている方で、ご希…

海外出身の方の同姓同名にも注意が必要ですね

先日、同姓同名でさらに誕生日まで近い患者さんがいたというヒヤリハットがありました。その時に、当院にはベトナム出身の方が多く、なかでもグエンさんはたくさんいらっしゃるなと思い、グエンさんという名字について調べて見ました。 結果は、なんとベトナ…

解熱薬使用のデメリットはありますか?

今回で解熱薬ネタはおそらく最後になると思います。「解熱薬使用のデメリットはありますか?」も時々、外来で質問いただきます。 まずは結論ですが、適切な使用をしていればデメリットはありません。辛そうな時には使ってあげましょう。 解熱薬の内服薬は肝…

学びの多様性

昨日は、地域の不登校支援のネットワーク「まなピタネット」の主催で7/31に開催された「学びのビュッフェ」を視聴しました。(私もこのネットワークに所属しております) 基調講演として、不登校となった子のためのNPO法人を運営している和田重良先生より話が…

【ベビーカーの方は必読】エレベーター工事

一昨日より、当院の入っているビルのエレベーターの改修工事が始まり、1日中エレベーターが使用できなくなりました。この工事は9月下旬まで続くようです。 郵便物が入っている状況で封鎖されてしまいました ベビーカーのお母さん達など困る方が少なくないだ…

解熱薬は座薬と飲み薬はどちらが効きますか?

外来で解熱薬を処方する場面で、解熱薬は座薬と飲み薬はどちらが効きますか?という質問もよくいただきます。まずは結論ですが、飲み薬と座薬に効果の差はありません。使用しやすい剤型で良いでしょう。 小児の解熱薬として一般的な、アセトアミノフェンは、…

引き続き (火) (金) の15:00~16:00をカゼ症状なしの方の時間帯とします& 感染拡大対策にご協力お願い致します

今日から診療再開ですが、引き続き、(火) (金) の15:00~16:00をカゼ症状なしの方の時間帯とします。 カゼ症状の定義:発熱、咳嗽、腹痛、嘔吐・下痢 喘息発作による呼吸困難や食物アレルギーによるアナフィラキシーなど緊急対応を要する可能性のある方はご…

解熱薬を使うタイミングは?

今日は、外来でよくご質問いただく、解熱薬を使うタイミングは?にお答えします。 まずは、結論から、体温は数字で出るので気になるかとは思いますが、お子様の状態, 食べる・寝る・遊ぶができているかどうかでご判断ください。 以下、解説 解熱薬は、発熱時…

先生、39度もあるんですけど!

前回は発熱の仕組みについてお話ししましたね。 teammanabe.hatenablog.com 発熱は体が病原体と戦っている時の反応で悪いものではありません。とはいっても、お子様が高熱だと、「先生、うちの子39度もあるんですけど!」と怖い病気ではないかと心配になって…

カゼの時の発熱の仕組みと過ごし方

今日から、これまで大事すぎて触れることを失念していた発熱について取り上げていきたいと思います。8月中に診察室で配布するプリントまで作れたら良いな ヒトの体温の調節は脳の視床下部という部位で行われており、夏であろうと冬であろうと比較的一定に保…

お母様からの質問:新型コロナワクチンを接種したら他のワクチンはどれぐらい間隔をあけないといけないでしょうか?

先日、お母様より、外来で、「新型コロナワクチンを接種したら他のワクチンはどれぐらい間隔をあけないといけないでしょうか?」というご質問をいただきました。 海老名市の集団接種の予約が11月下旬まで取れず、インフルエンザワクチン接種との調整が気にな…

RSウイルス感染症の患者推移推移

外来で皆様に「RSウイルス感染症が流行しているんでしょ。うちの子は大丈夫ですか?」という質問をよくいただくので、今シーズンの流行状況の推移をまとめました。 途中6/14~6/19の週だけ集計を失念しており申し訳ありません RSウイルス感染症患者数の推移 7…

溶連菌感染症について

溶連菌ってどんな細菌? ☑ 小児の咽頭扁桃炎の原因の15-30%を占めます。 ☑ 発熱, 強い喉の痛み, 舌のブツブツ (苺舌) などの症状をみとめます。 ☑ 通年性ですが、冬から春にかけて流行します。 ☑ 感染経路は飛沫感染で、潜伏期は2~5日です。 2.どのように治…