東京五輪関連の新型コロナ発生状況

先日、パラリンピックが閉会しました。開催しながらも新型コロナ感染症は減少傾向を維持できて良かったと思います。閉会式がとても良かったみたいですね

今日は、過ぎたことですが、国立感染症研究所より発表された東京五輪 (7/21競技開始、8/8 閉会) 関連の新型コロナ発生状況を紹介したいと思います。

方法は、2021年7月1日~8月8日HER-SYSに登録されたオリンピック大会に関連したCOVID-19症例を対象にまとめられています。HER-SYSとは各医療機関で新型コロナ患者さ診断診断した時に、その情報を登録するシステムです。

結果

453例が報告されました

1.アスリート (コーチ, トレーナー, 審判, チームドクターも含む) (80例) 

7月14日から増加し始め7月22日にピークとなりました

76名 (95% )が海外からの渡航者であり、そのうち71/76名 (93%)が検疫時もしくは入 国日から14日以内に診断されていました

3.大会関係者(主催者, メデイア, 大会スタッフなど) について (373例)   

居住地別では、海外からの渡航者が147例(32%)、国内居住者は306例(68%)でした。7月1日以降経時的に増加しました・

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緑がアスリート、赤が大会関係者

所感ですが、一見すると多い人数ですが、国内での感染拡大を反映している部分もあり (家庭など大会に関連した場所以外での感染の可能性もある)、五輪開催による感染拡大の影響はそれほど大きくなかったのかなあと思います。しかし、大会関係者のうち、海外からの人の割合が32%というのは高いですね (遊び歩いている様子が報道されていましたね).この層への対策が重要になってくるのではないのでしょうか。新型コロナの収束にはさらに数年を要すると思います。これから色々なスポーツで国際大会が予定されておりますが、わが国のデータが参考になれば幸いです。