- 溶連菌ってどんな細菌?
☑ 発熱, 強い喉の痛み, 舌のブツブツ (苺舌) などの症状をみとめます。
☑ 通年性ですが、冬から春にかけて流行します。
☑ 感染経路は飛沫感染で、潜伏期は2~5日です。
2.どのように治療していくの?
☑ 5日間のセフェム系 or 10日間のペニシリン系抗菌薬の内服で治療します。
☑ 治療開始後1~2日で解熱しますが、抗菌薬は最後まで内服してください。
☑ 感染力は内服後24時間で消失します。
☑ 発熱や咽頭通などの症状が改善した翌日より、登校・登園可能です。
3.腎炎について
☑ 咽頭炎の1-2週間後に腎炎を続発することが知られています。
☑ 症状として、コーラ色の尿, 尿量低下, むくみ,
高血圧を認めます。
☑ 抗菌薬を内服していれば、発症は極めて稀です。
☑ 以前は咽頭炎の治療後に、尿検査を実施していましたが、 腎炎の発症頻度は極めてまれであること、1回の尿検査だけでは腎炎がないと断言できないことから、当院では、2018年4月より尿検査を中止しています。
- 再受診のタイミング
☑ 治療開始2日後 (抗菌薬が効いているか効果判定をします)
☑ コーラ色の尿やまぶたの腫れを認めた場合 (腎炎発症の可能性があります)