2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

新型コロナ~小児の特徴と差別対策

この前の木曜日はWebで小児感染症学会を視聴しました。このなかから2つ紹介します。 1つ目は、国内におけるCOVID-19の特徴についてです。2020年10月14日現在、20歳未満は、6,852/89,351名 (8.4%), 10歳未満に限定すると2.5%である。全年齢と同様に、報告数は…

子どもの時の体験は成人期の心の健康への影響する

ここ最近は、まさに「勉強の秋」のような生活が続いています。 最近は、学会とは別にWebで、ソーシャルスキルトレーニングについて勉強しました。 言語力とコミュニケーション力に分けて考えないといけない事、いきなり会話のやりとりを目指すのではなく、色…

スタッフの勉強会を実施しました

昨日は昼休みに、スタッフ向けの勉強会を実施しました。本来なら私が毎日プリントを作成し5-10分のミニ勉強会を行うのが理想ですが、今は自分のことに手一杯で実現にはまだまだ時間を要しそうです。今回は、製薬会社主催のWeb講演会のオン・デマンドを視聴し…

受験生よ ストレッチをしましょう

昨日は、月1回のDr.ストレッチに行ってきました。通い始めて1年5か月、途中コロナで4か月いけない時期もありましたが、成果は出ています。最初、前屈をした時、両指は地面より20cmの高さにあり、さらに腹筋もつるという無残な状態でした。自宅でも毎日ストレ…

日本児童青年精神医学会 参加記4~ 災害時における子どもの心について

11/20まで、Webで日本児童青年精神医学会が配信されていました。その中で学んだことを、記事にします。記事というか完全に私自身のメモですね・・・。 今日は、災害時における子どもの心について、です。 ・成育医療センターが実施した、コロナ×こどもアンケ…

イベント~たすく 教材マスターの集いMAX ~発達障がいのある子の今の充実と未来への備え~

今日は、たすくのイベントを紹介します。 タイトルは、教材マスターの集いMAX ~発達障がいのある子の今の充実と未来への備え~ 内容は保護者の方の療育実践発表です。 悩みながら、子育てをし、次の目標を確認してステップアップしてきた実践です。子育てを…

新聞記事より:新型コロナ 妊娠中の母子感染の可能性

皆様3連休はいかがお過ごしでしたでしょうか?私は初日は診療, 2・3日目は自宅から車で30分ぐらいの大きな公園で過ごしました。道路はいつもの日曜日よりも空いていました。公園の駐車場は比較的混んでいましたが、広い公園のためか、密になることはありませ…

日本児童青年精神医学会参加記3.ADOS2について

11/20まで、Webで日本児童青年精神医学会が配信されていました。その中で学んだことを、記事にします。記事というか完全に私自身のメモですね・・・。 内容は、ADOS2 (Autism Diagnostic Observation Schedule Second Edition)という、遊びや何気ない会話…

体罰でなくてもトラウマになります

最近、対応した患者さんの事例を紹介します。記事にするにあたり、本人・保護者の同意のうえ、個人が特定されぬよう、配慮しております。 【症例】小学校高学年の男児。担任の先生より、授業中に発言しようと手を挙げても無視される (同級生も分かるぐらいあ…

新聞記事より:新型コロナ 妊娠後期の感染 重症化の傾向

遅くなりましたが、10/25の朝日新聞の記事を要約して紹介します。 【妊婦さんと妊娠していない女性の比較】 1.米疾病センター (CDC) からの報告 約9万人の女性を対象とした報告。妊婦はそうでない女性と比較して、入院のリスク 5.4倍, 手中治療室に入るリス…

イベント情報~〇(まる)のつどい

この時期は勉強会が多いですね、 私は、現在、日本児童青年精神医学会, 日本小児アレルギー学会, 日本小児感染所学会の3つをWebで視聴しつつ、発達障害関連の講演も視聴しております。 昨日も約5時間、日本児童青年精神医学会を視聴しました。 特にゲーム依…

就学前不活化ポリオワクチン接種

不活化ポリオワクチン就学前接種公費助成自治体が徐々に増加しているようです。 下の図は2020年9月時点の公費助成実施自治体です。 知っている地名が埼玉県の鴻巣しかありませんでした m(__)m なお、当院の診療エリアではまだこうした動きはありません。 小…

小柴昌俊さん

素粒子ニュートリノ観測で2002年にノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊 さんが11月12日夜に老衰で死去しました。94歳でした 小柴さんは、若いころには幾度も逆風を浴びている。旧制中学時代に小児麻痺にかかり、軍人や音楽家への夢は絶たれた。その後、担任…

相鉄線大和駅にホームドア設置

相鉄線大和駅のホームにも2021年3月までにホームドアが設置されるようです。 駅のホームに転落し、亡くなる視覚障碍者の方が、毎年複数名いらっしゃいます。 点字ブロックが、線路の近くにあるからです。 www.nhk.or.jp 早く全国の駅に設置されるといいな。

日本児童青年精神医学会参加記2  ためこみ症 学生時代を振り返って

現在、Webで日本児童青年精神医学会が配信されています。 その中で学んだことを記事にします。記事というか私自身のメモですね・・・。 数日前の記憶で記事を書いております、しかもメモを取る習慣がない (というか、字が汚く自分でも読めない)ので 、講演…

日本児童青年精神医学会参加記 1  読字障害へのアプローチ

現在、Webで日本児童青年精神医学会が配信されています。 その中で学んだことを記事にします。記事というか私自身のメモですね・・・。 数日前の記憶で記事を書いております、しかもメモを取る習慣がない (というか、字が汚く自分でも読めない)ので 、講演…

心霊現象ではありません~金縛りのメカニズム

今日は、思春期の患者さんより、時々相談を受ける「金縛り」のメカニズムについて解説したいと思います。 金縛りは、睡眠障害の一つで、反復性孤発性麻痺という名称がついております。 特徴としては、1) 動けない, 2) しゃべれない, 3) 不安感や恐怖感を伴う…

小児アレルギー学会参加記 1 アレルギーと体内時計

現在、Webで小児アレルギー学会が配信されています。 その中で学んだことを記事にします。記事というか私自身のメモですね・・・。 数日前の記憶で記事を書いておりますので、講演内容のすべてではなく、特に私の記憶の残っている事に限定されます。また、一…

息子のオモシロ語録 vol.8

先日、息子とスーパーに行った時のこと。息子が買い物かごにマヨネーズを入れようとしてきた。私が「お~い、家にまだマヨネーズあるだろう」と言ったら、「家のマヨネーズは少なくなってるよ」と言う。まあ、腐るものではないしと思い、カゴに入れた。ジャ…

スチーム式加湿器に注意

日本小児科学会雑誌では、小児科医が共有したほうがよい事故情報が掲載されます。2020年9月号の学会誌からの報告を共有したいと思います。 以下、学会誌の内容を簡潔にまとめました。 日本小児科学会こどもの生活環境改善委員会. Injury Alert (傷害速報) No…

論文紹介:年長児の百日咳による無呼吸発作例

出荷調整となっていた三種混合ワクチンの出荷制限が解除されました。現在、百日咳の感染予防目的で、小学校入学前の接種 (任意つまり自費) が日本小児科学会より推奨されています。接種費用を補助する自治体が徐々に増えており、それに伴い需要が増加し生産…

学生時代に学んだ日本史の内容は変わる?

10月26日の朝日新聞に、薩摩藩に小松帯刀ありという記事が載っていた。私は日本史は好きな教科であったが、その名前は全く聞いたことがない。さっそく、記事を読んでみた。小松帯刀は1835年に鹿児島城下に生まれ、21歳で藩主の島津斉彬に仕え、28歳で家老に…

小児科開業医の状況は厳しい

ここ最近、小児科開業医の状況は厳しいという記事を度々目にします。 今日は、10月28日の朝日新聞の記事を紹介します。川崎市高津区で開業している「かたおか小児クリニック」の片岡正先生の記事です。 簡潔にまとめました。 (以下、片岡先生の医院の状況) …

食物アレルギーの災害対策

先日、息子と防災センターに行ったことを機に、防災について考えるようになりました。 teammanabe.hatenablog.com 今回は、食物アレルギー研究会会誌 vol20. No.2に掲載された三浦克志先生の まとめより抜粋しました。 避難所でのアレルギー生活で主に大変だ…

新聞記事より:新型出生前診断 本格議論へ

10月26日の朝日新聞の記事より。簡潔にまとめました。 妊婦の血液から胎児のダウン症などを調べる新型出生前診断 (NIPT) について、厚労省は28日、新たな検討部会を立ち上げる。検討部会は、産婦人科や小児科など医療関係者や法学, 生命倫理, 障害福祉の専門…

IT補助申請 落選

10月30日に、IT補助申請が採択されなかったという連絡が届いた。申請の手引きをしっかり読み込んだし、お役所向けの文書の作成経験もある。正直言って、落ちることは全く考えていなかった。どのように皆様により良い診療を提供していくのか考え、ワクワクし…

日本小児アレルギー学会の市民公開講座のススメ~ 11/13まで

日本小児アレルギー学会の市民公開講座がWebで紹介されています。 座長の相原雄幸先生は、横浜市大に入局後ずっとお世話になっております。私にとって父親のような存在です(父親がたくさんおります)院長先生とも大学病院で一緒に仕事をした期間もあるよう…

日本と海外のインフルエンザ接種の違い vol.2

各国のインフルエンザワクチンの接種状況を紹介します。 国により様々ですね。 日本 生後6か月~3歳:0.25ml/回×2回 3歳以上13歳未満:0.5ml/回×2回 13歳以上:0.5ml/回×1回 アメリカ 生後6か月以より定期接種 初年度は4週間以上の間隔で2回, 以後の追加は年…

日本と海外のインフルエンザ接種の違い vol.1

今年は、新型コロナとインフルエンザの同時流行への懸念からか、例年にない勢いで インフルエンザ接種の予約が埋まっております。先日は、HPに枠を解放したことを公開した1時間後にはすべて埋まってしまいました。これは例年ではなかった現象です。 以下、10…

B型肝炎ワクチン接種のススメ

当院では、B型肝炎ワクチン未接種の方に接種をおすすめしております。 理由は、 ・B型肝炎ウイルスへの感染は稀ではない。 ・気づかぬうちに、唾液, 汗, 涙, 尿などの体液より感染する可能性がある。 ・最近、欧米由来の遺伝子型Aという持続感染しやすいタイ…