eスポーツに関する講演を視聴した感想

 先日、後日配信で、まなピタネット主催で、海老名市eスポーツ協会による「eスポーツを知る事からはじめよう! 子供達のオンラインゲーム問題編」という後援を視聴しました。

※まなピタネット:Home | manapita (jimdosite.com)

 まず、視聴前までは、eスポーツとは、単に通信制スポーツゲームと思っておりましたが、相手と競うゲームは全てeスポーツに含まれるようです。例えば、スーパーマリオブラザーズは含まれませんが、マリオカートは含まれます。スポーツって競技という意味で、将棋はマインドスポーツ、F1はモータースポーツになります。

 現在、eスポーツは世界中で大きな市場となっており、プロも存在するようです。海外のプロのユニフォーム?にBMWのマークがついておりました。以前は、サッカーチームなどのスポンサーでしたが、最近では、eスポーツのスポンサーとなっているようです。子ども達に早くから良いイメージを持ってもらおうという戦略のようですね。大会も開催されており、アメリカの大会では賞金額が3億円と大規模でした。日本でも大会は開催されているようですし、つい最近は海老名市でもなんと教育委員会の後援で大会が開かれたようです。まさか、教育委員会がゲーム大会の講演をするとは😲しかも、

フォートナイトの・・・。

 このように教育委員会に後援してもらえるぐらいメジャーになりつつあるeスポーツですが、見ていて不安になりました。ゲーム画面の刺激がとても強いことです。敵を倒すと、その場でアイテムが手に入るなど、すぐにフィードバック(報酬)が得られ、実行機能(前頭前野)を育むのに悪い影響があるのではないかと不安になりました(注.しっかりした根拠に基づいてではなく、私個人の印象です)。ゲームにのめり込み、楽しむはずのゲームでイライラし、そのイライラを解消するためにゲームを続ける、そんな悪循環に入っている子を外来でも時々みかけます。演者の方が、1)他の遊びもする、2) 勉強を頑張る、3) ゲームは短時間集中で、と教えているとおつしゃっていましたが、逆にこれらができる子でないとゲームはやならいほうが良いと思います

 でも、きっとこれができる子ってリアルな世界も充実しているのかなと思います。私自身、リアルな世界で充実していなかった時に、ゲームで時間をたくさん浪費してしまった経験があります。親の敷いたレールを歩いていただけの中高生時代。ゲームをやりたいというよりは、自分の人生について考えるのを避けて、なんとなくゲームに逃げていました。時効なので話しますが、父からもらった塾代を、ゲームセンターでのストリートファイターⅡにつぎこんだ経験があります。大学に入っても同様でした。しかし、2年生の時にオリエンテーリングという地図とコンパスを持って山の中に入り、地図上のチェックポイントを回る時間を競うというスポーツに出会ってからは、ゲーム時間が0秒になりました。オリエンテーリングの大会や合宿に参加するために、毎日勉強もし、進級試験前日に東北の大会に参加しても、単位を落とすことなく進級できました。父(院長)からは、「何やっているんだ💢」と怒られましたが😅

 私の考えは偏っているのかもしれませんが、保護者の方には、お子様のために、ゲーム以外の何か熱中できるものを一緒に探していただきたいと思います。釣りだっていいし、鉄道だっていいと思います。そして、ゲームはある程度、自己管理ができてからにしていただきたいと思います。

 eスポーツ団体の皆様も、普及だけでなく、教育もしっかりお願い致します。

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