2025-01-01から1年間の記事一覧
近年、近視は6歳を過ぎると急に増え始めることがわかってきました。そ して、発症が早いほど強い近視になりやすいことも知られています。けれども、早い段階で見つければ、進行をゆるやかにすることができます。 【検査方法:スポットビジョン】 お子さんが1…
7月末にアチーブメントという会社の経営者向けの研修会を受講しました。 選択理論心理学を土台とし、人と組織の内面成長を導くことを目的とした研修です。 研修を通して特に印象に残ったことの一つが、「理念(何を大切にするか)」か「日々の行動」までを一…
今日は「精神科医Tomyが教える 心の中のネガティブさんと上手につきあう方法」という本をご紹介します。 https://www.achibook.co.jp/books/4479/ 私自身、仕事や家族のことで不安やネガティブな考えが頭から離れなくなることがあります。たとえば夜中に目が…
https://store.shopping.yahoo.co.jp/boox/bk-4815623147.html 外科医でありながら、3人の神経発達症のお子さんを育てている「外科医ちっち」先生の著書です。この本の特徴は、医師としての視点ではなく、あくまで保護者の立場から語られている点にあります…
今日は、本の紹介です。 『子どもの発達障害がよくわかる本』(著者:児童精神科医 てんねんDr)をご紹介します。 この本は、外来で保護者の方からよくいただく質問を中心に、100の疑問に児童精神科医の先生がやさしく答えてくださっている内容です。難しい…
もうすぐ出版される『発達凸凹キッズの子育てナビ』(石川道子・三輪桃子 著)は、乳児期から思春期までの子どもの発達段階に応じて、「いま取り組みたいこと」「頑張らなくてよいこと」「気をつけたいこと」を、やさしい言葉と温かみのあるイラストでわかり…
医療と福祉による将来までを見据えた伴走型支援 私は「もう1人で悩まなくて良い」って、思えた。 我が家に伴走してくれる場所・仲間に出会えた。 お子様について、こんなことで悩んでいませんか? 言葉が出ない、落ち着きがない、偏食がある など… 私たちも …
当院では、スポットTMビジョンスクリーナーという機器をもちいて、弱視という、乳幼児期に眼を充分に使えなかったために、視力の発達が止まったり、遅れたりする状態を早期に発見するスクリーニング検査をご希望の方には自費で実施しております。 検査結果と…
ADHD(注意欠如・多動症)は「生まれつきのもの」と言われることが多いですが、実はそれだけでは説明できない部分もあります。 最新の遺伝子研究からは、ADHDに関わる遺伝子が少しずつ明らかになってきていますが、それでもまだ原因の半分以上はわかっていま…
前回は、ADHDの方は、課題遂行時に、1) 実行機能, 2)報酬系, 3) 時間処理に課題があるとお話ししてきました。 teammanabe.hatenablog.com 今日は、目の前に課題がない時 (安静時) のデフォルトモードネットワークについてお話していきます。 ADHDのお子さん…
今日は、注意欠如・多動症( ADHD) のお子さんの、課題遂行時におけるADHD症状に影響する病態の仮説である「三重経路モデル」についてなるべくわかりやすく解説していきたいと思います。 三重経路モデルとは、①実行機能回路の障害, ② 報酬系回路の障害, ③時間…
現在、百日咳が大流行しています。先日は、赤ちゃんがなくなったことがニュースになりました。 百日せき「耐性菌」各地で報告 専門医がワクチン接種呼びかけ | NHK | 医療・健康 百日咳とは? 百日咳とは、百日咳菌 の産生する毒素 (pertussis toxin :PT) に…
現在、百日咳が大流行しています。先日は、赤ちゃんがなくなったことがニュースになりました。 www3.nhk.or.jp 百日咳とは? 百日咳とは、百日咳菌 の産生する毒素 (pertussis toxin :PT) によって引き起こされる感染症です。無治療だと咳が数か月続きます。…
今回は、発達障害のお子さんへの支援に関わるすべての方にぜひ手に取っていただきたい一冊をご紹介します。 『発達障害の子どもに伝わることば』(SB新書)は、言語聴覚士・公認心理士である川崎聡大先生による、ASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠如…
今日は、最近、ニュースなどで取り上げられ、話題になっている百日咳について お話しします。 下に都内の百日咳の流行状況を示します。 赤線が今年の流行状況で、現在、大流行中というのが一目瞭然です。 https://idsc.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/diseases/per…
今回は、最近読んだ本をご紹介させていただきます。 タイトルは、田中康雄先生 (児童精神科医) の『「発達障害」だけで子どもを見ないで その子の「不可解」を理解する』(SB新書)という本です。 この本は、専門的な知識や支援技法を体系的に学ぶようなもの…
今週から感染症情報に新たな項目が加わります。 急性呼吸器感染症 (ARI)という項目が2025年4月より5類感染症となり定点報告対象となります。 当院は、定点報告をする医療機関で週1回、土曜日の午前外来終了後にWebで報告をしています。また、その結果を、SNS…
今日は最近読んだ、今日は最近読んだ、ASD当事者の高校生による自伝を紹介します。 タイトル:わたしは、あなたとわたしの区別がつかない 著者:藤田壮真 出版:KADOKAWA amazonより引用 あくまでも私個人の感想なので、参考程度にお読みください。 この本は…
これから受験シーズンが本格的に始まりますが、保護者の方の中には、神社に行き、合格祈願をする方も少なくないかなと思います。 私の実家は、私の受験以来、「座間神社」に参拝するようになりました。 武相総鎮護 座間神社|人生儀礼のご祈祷・結婚式・七五…
正月休みの時に株式会社まなべ療育センターの長期的な目標を紹介させていただきました。 teammanabe.hatenablog.com 今回は短期的な目標について語ります。 長期的な目標として成人期までを含めた途切れのない支援をかかげておりますが、 まずは足元である児…
昨日、今日とRSウイルス感染症をみているので再投稿します。 参考になれば幸いです。 1.RSウイルス (以下RSV) 感染症とは ・乳幼児に肺炎や細気管支炎などを引き起こす最も頻度の高い原因ウイルスです ・生後1歳までに半数以上が2歳までにほぼ100%が初感染…
今日は、当院でプリントとして配布している、発熱時のケア、を出血大サービスで公開しちゃいます。お母様より、よくいただく質問をカバーできていると自負しております。家庭でのケアのご参考になれば幸いです。 1.発熱について 発熱は体が病原体と戦ってい…
先日は発熱の仕組みについてお話ししましたね。 teammanabe.hatenablog.com 発熱は体が病原体と戦っている時の反応で悪いものではありません。とはいっても、お子様が高熱だと、「先生、うちの子39度もあるんですけど!」と怖い病気ではないかと心配になって…
今日は、亜鉛の投与により不登校が改善したよという症例報告を読んだので共有させていただきます。 論文は、 タイトル:低亜鉛血症の改善とともに不登校が改善した1例 筆頭著者:小沢浩 雑誌:小児の精神と神経 64(3):251–256,2024 ざっくり概要をまとめ…
今日はお母様からの質問「発熱時の衣服の調節はどうすればよいのでしょうか?」に 回答します。 ヒトの体温の調節は脳の視床下部という部位で行われており、夏であろうと冬であろうと比較的一定に保たれており、季節により平熱が変わったりしません。この、…
今回で解熱薬ネタはおそらく最後になると思います。「解熱薬使用のデメリットはありますか?」も時々、外来で質問いただきます。 まずは結論ですが、適切な使用をしていればデメリットはありません。辛そうな時には使ってあげましょう。 解熱薬の内服薬は肝…
今日は、日本小児心身医学会会員を対象とした、「子どもの心の診療」の現状と課題についてかかれた論策を紹介します。 論文は、 タイトル:心身相関をベースとした子どもの心の診療連携における課題と提言 雑誌:日児誌 128: 851-858, 2024 です。 ChatGPTで…
お子様の発熱で受診したお母様より、時々「熱は上がったり下がったりするものでしょうか?」という質問をいただきます。朝は36度台なのに、夜は39度まで上がるというような病歴です。 答えは、ウイルス感染症は、体温が上がったり下がったりしながら徐々にピ…
現在、胃腸炎が地域で流行しております。嘔吐や下痢で受診されるのですが、その時に、0~1歳児の保護者の方に、「お尻は赤くなってないですか?」と聞くと、「そうなんです。赤くなり、痛がっている様子もあります」とおっしゃる方も少なくありません。 これ…
今日は自閉スペクトラム症児の偏食と栄養について検討した論文を紹介します。 論文タイトル:偏食のある自閉スペクトラム症の食事と栄養障害 筆頭著者:長沢 晋也 雑誌:日児誌 128: 812-818, 2024 ChatGPTで生成 ✒ 背景 自閉スペクトラム症(Autism Spectru…