今日は、本の紹介です。
『子どもの発達障害がよくわかる本』(著者:児童精神科医 てんねんDr)をご紹介します。
この本は、外来で保護者の方からよくいただく質問を中心に、100の疑問に児童精神科医の先生がやさしく答えてくださっている内容です。難しい専門用語はできるだけ使わず、日常生活に沿った形で書かれているので、とても読みやすい一冊です。
たとえば、
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親として気をつけたいこと
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知っておくと安心できる知識
が整理されていて、読んでいるうちに「なるほど」と思える場面が多くあります。
さらに、著者の先生が実際の診療で感じていることや考え方も書かれており、読み物としても興味深いです。
冒頭の「はじめに」には、
環境や人間関係のバランスには『ちょうどよい』ところがある。そのバランスを探していってほしい
と書かれていました。
私も外来で、子どもと保護者に接するときに大切にしている考え方なので、とても共感しました。
この本は、
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発達に心配があるお子さんを育てている保護者の方
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発達支援について学び始めたばかりの医療者や支援者
に特におすすめです。ちょっとした時間に読み進められるので、発達に関わる入り口の本としてぴったりだと思います。