3/21(日)の朝日新聞で新型コロナウイルス感染後の脱毛についての記事がありました。簡単に紹介させていただきます。
1. 国立国際医療研究センターの論文より
退院した58人のうち、14人 (24%)に脱毛が見られた。
男:女=9:5
脱毛し始めたのは、コロナ発症から平均2か月後
脱毛が治った5人の、脱毛が続いた平均期間は76日
2.中国の研究チームの論文
対象:武漢の病院を退院し、新型コロナ発症から約半年経過した約1,700人
結果:何らかの症状を訴えた人は76%で、うち脱毛は22%
3. 和歌山県のアンケート調査
感染した163人のうち、退院後に何らかの症状があった人は75人 (46%)
脱毛 は12人 (7%) にみとめた。男:女=6:6で、幅広い世代でみられた。
重症と軽症では脱毛のある人の比率はほとんど変わらなかった。
原因として「休止期脱毛症」が指摘されている。一般的に髪の毛は、約9割が成長期、1割が数か月間の休止期にあたる。休止期に入ると、毛の成長がとまり毛が抜けやすい状態となる。精神的ストレスや感染症による全身的な負担により休止期に入る髪の毛が増え、脱毛が増えることが指摘されている。多くの場合は自然と髪の毛が生えてくる。