2025-01-01から1年間の記事一覧
昨日は、これからインフルエンザが増えていくぞと思いきや、胃腸炎の方が多かったです。外来で配布している、お腹にやさしい食事の資料を紹介させていただきます。 参考資料:小林昭夫:下痢症と食事. 小児科臨床57:2555~2560, 2004 その他、 ・母乳栄養児…
ペアレントトレーニング(PT)とは、保護者が子どもとの適切な関わり方を学ぶことにより、 子どもの問題行動を減らし、望ましい行動を増やすことで、親子関係を改善するための プログラムです。 小児科学会誌に掲載されたPTの効果を検証した論文を紹介します。…
外来で解熱薬を処方する場面で、解熱薬は座薬と飲み薬はどちらが効きますか?という質問もよくいただきます。まずは結論ですが、飲み薬と座薬に効果の差はありません。使用しやすい剤型で良いでしょう。 小児の解熱薬として一般的な、アセトアミノフェンは、…
今日は、自閉スペクトラム症における多重人格についての論文を読んだので紹介させていただきます。 論文は下記です。 筆頭著者:若山和樹 タイトル:自閉スペクトラム症に見られる解離性同一障害の病理と治療 雑誌:小児の精神と神経, 63 (2), 129-137, 2023…
今日は発達支援外来でのお母様の質問にお答えします。 Q.コンサータは効果があるのですが、眠れなくなってしまいました。中止した方がよいでしょうか? A.メチルフェニデート(コンサータR)の副作用として、睡眠障害があります。メラトニン (メラトべルR) を…
今日は、外来でよくご質問いただく、解熱薬を使うタイミングは?にお答えします。 まずは、結論から、体温は数字で出るので気になるかとは思いますが、お子様の状態, 食べる・寝る・遊ぶができているかどうかでご判断ください。 以下、解説 解熱薬は、発熱時…
発達支援外来において、子どもと家族が気持ちを言語化するのは難しいうえに、診療時間は限られます。スケーリング・クエスチョンといって、問題や状況を数値で表して評価する方法は、「 困った気持ち」を言語化する手法として有効な可能性があります。 今日…
今日は、外来でお母様よりよくいただく質問の1つ「咳が多く呼吸が苦しそうなのですが大丈夫でしょうか?」について、お答えしていきたいと思います。 大事なポイントは、 1) 睡眠状況 2) 咳き込み嘔吐の有無 3) (医療機関のみ)酸素飽和度 SpO2 4) 呼吸回数 …
今日は11~12月に当地域で流行していた伝染性紅斑 (リンゴ病) について解説します。 1.原因は?パルボウイルスB19というウイルスの感染により起こります。自然界のウイルスではもっとも小さい部類のウイルスに入り、ラテン語で小さいを意味するparvusが名前の…
久しぶりの医学に関連したブログ記事です。診療と発達支援事業所の立ち上げで余裕がなくなっておりました。 今回は、タミフルの効果と安全性についての論文を紹介します。システマティックレビューという、エビデンスレベルが高いとされている種類の論文です…
仕事始めが近づいてきましたね。 新しい年を迎えるにあたり、目標を明確にし、それを発信していきたいと思います。 今回は、当社の長期的な目標についてお話ししたいと思います。 長期的かつ途切れのない支援の実現へ私たちは、すべての人がいきいきと生活で…
今日は、発達支援外来で対応している発達性読字障害のお子様へのT式というアプローチの効果を検討した論文を紹介します。 論文タイトル:ディスレクシア解読指導アプリケーションによる音読困難の改善効果 著者:関戸 雄貴 , 小枝 達也 雑誌:日児誌 127: 42…
あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いいたします。 「1年の計は元旦にあり」と言いますが、いつも通り朝5時から活動を開始しています。 さっそく、今年の目標を挙げていきたいとおもいます。 【クリニック】 昨年はスタッフの自主性を重ん…