今日は、最近ブックオフで見つけて読んだマンガを紹介させていただきます。
境界知能とグレーゾーンの子ども (監修:宮口幸治)
主人公は新人の学校の先生で、学校現場で先生方が対応に悩むであろう「困った児童」が約20ケース紹介 されています。「よく嘘をついてしまう子」「他の子をひいきしているという子」「人の気持ちが分からない子」などなど。学校の先生からみたら困った児童かもしれないですが、最も困っているのはその子自身かもしれません(困っている事を自覚していない場合があるかも?)。ケース毎に、簡単にではありますが、その子の行動の土台となる背景の推測が分かりやすく解説されております。対応 (支援)方法についてはすごくざっくりしか解説されていませんが、それは紙面の都合上仕方がないかなと思います。たとえ、支援について記載されてあったとしても、マンガのようにスムーズにいくことは少ないと思います。他書を参考にしつつ、個々に支援の仮説を立て、その結果をアセスメントしていくのが大事かなと思います。
このマンガを手にとった支援者の方が、「あの子は困った子だ」から「あの子の行動の背景はどこにあるのだろう?」に変わればいいなと思います。ビギナーの方におすすめです。