診療報酬改訂に伴う各種加算について

先日のブログで当院における診療費がどれくらい変化するにかを簡単に説明させていただきました。今回は、それぞれの項目について深堀していきます。

 

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1.外来ベースアップ加算について

2024年6月1日より、当クリニックでは「外来ベースアップ加算Ⅰ」を取得いたしました。これにより、初診料および再診料が以下のように変更となります。

  • 初診料:6点の加算 (3割負担で18円増加)
  • 再診料:2点の加算 (3割負担で6円増加)

外来ベースアップ加算の使い道について

外来ベースアップ加算により得られる収入は、スタッフの賃上げのみに使用されます。スタッフの待遇を向上させることで、モチベーションを高め、より良い医療サービスの提供を目指します。

 この変更に伴い、診療費用が若干増加いたしますが、今後もより良い医療サービスの提供を目指してまいりますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

 

2.一般名処方加算について

一般名処方加算とは?

一般名処方加算は、薬の処方箋において、薬の一般名(成分名)を記載することで加算されるものです。一般名処方は、以下のような利点があります。

  • 患者さんへの分かりやすさ:薬の成分名が明記されるため、薬の内容を理解しやすくなります。
  • 薬の選択肢の広がり:薬局でジェネリック薬品を選びやすくなり、薬剤費の節約が可能です。

診療費用の増加について

2024年6月1日より、診療報酬改訂の増加に伴い、一般名処方加算が3点増加しました。

医療証をお持ちでない方の場合、前年度より3点(3割負担で9円) 増加します。

  • 一般名処方加算1 7点 → 10点(後発医薬品が存在する全ての医薬品が一般処方されている場合)
  • 一般名処方加算2 5点 → 8点 (後発医薬品が存在する先発品のうち1品目でも一般処方された場合)

     

     

     

     

     この変更に伴い、診療費用が若干増加いたしますが、今後もより良い医療サー

    ビスの提供を目指してまいりますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

     

3.発熱患者等対応加算について

・第2種協定指定医療機関の指定について

当院は、令和6年3月28日に神奈川県より第2種協定指定医療機関に指定されました。これは、新型インフルエンザや新型コロナウイルスのように社会に影響を与える感染症が流行した際に、前線で対応することを神奈川県と協定したものです。

感染症流行時の対応

感染症が流行した場合には、外来において、これまでの受診歴に関わらず、感染対策を徹底した上で、発熱やその他感染症の症状がある患者さんを受け入れる体制を整えています。

・新しい加算について

令和6年6月1日より、以下の加算を算定させていただきます。

 外来感染対策向上加算:受診時に月1回、6点(現在も算定しています)

  • 発熱患者等対応加算:発熱やその他感染症を疑う症状がある方に対して、感染対策を講じた場合に月1回、20点(新規算定)

 これにより、感染症対策を強化し、患者さんに安心して診療を受けていただける環境を整えてまいります。

以上について、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

 

ここまでは増加分でしたが、ここからは減少分について解説していきます。

診療費の増加分しか報道されていないんですけどね😿

 

1.処方箋料の減少

2024年6月1日より、処方箋料が8点(3割負担の方で24円) 減少いたします

2.医療情報取得加算の減少について

医療情報取得加算とは、患者さんの医療情報を適切に取得・管理するための加算です。

マイナンバーカードを使用せずに受診した場合、医療情報取得加算が1点減少します。

3.各種迅速検査の点数が減少

 迅速検査の点数が減少します。

 

以上の変更により、診療費用が若干変動することになりますが、当院では引き続き質の高い医療サービスをめざします。ご理解とご協力をお願い申し上げます。

ご不明な点やご質問がございましたら、スタッフまでお気軽にお尋ねください。