2014年10月より水痘ワクチンは公費接種化され、さらに1歳時の2回接種が推奨されるようになりました。
しかし、現在、外来で小学生以上のお子様の水痘の方を時々みかけます。今日は、その点について解説させていただきたいと思います。
まずは、水痘の報告数です。水痘は全国の定点医療機関の小児科より毎週発生数が報告されます (当院も定点医療機関であり、毎週FAXで報告しております)。ワクチンの定期接種後は全体の発生数は著明に減少しております。
しかし、ある程度のところでさがりどまっていますよね。年齢事のデータをみてみましょう。
一番上の2011年と比較すると2019年は、1~2歳の割合が減少し、5~9歳の割合が増加しております。どういうことかというと、ワクチン未接種あるいは1回接種のお子様が感染しているということになります。
また、小児期に感染しなくても、成人になってから感染すると重症化のリスクがありますし、妊娠中に感染すると胎児にも影響が出てきます。
こうしたことから、水痘ワクチンを未接種あるいは1回接種の方は、キャッチアップ接種をすすめております。