今日は保護者の方・支援者のうちビギナーの方におすすめの本 (というかマンガ)をみつけたので紹介させていただきます。
ヒトはそれを『発達障害』と名づけました (筑波大学DACセンター (監修), 佐々木銀河 (編集), ダックス (著))という本で国内の児童精神の第1人者の本田秀夫先生も絶賛しておりました。
内容ですが、登場人物は生き物で、第1章は、自閉スペクトラム症のネコ, ADHDの鳥, 限局性学習症の魚が登場します。それぞれの困り事や対処法が簡単に紹介されます。第2章は、これまで未診断だった大学生が (何の動物だったか失念しました💦) 登場します。大学に入り自己管理を求められる場面が増えてから特性が顕在化し、2次障害を生じておりました。対応として周囲に、1) 得意な点 2) 苦手な点 3) ほしい支援を伝えるとよいことが事例をいくつかあげながら解説されていました。
この本を読み、発達障害の方が、個性を理解しつつ適応しようと一生懸命頑張っていることを感じていただけるでしょう。また、困り事は、本人の特性と環境の相互作用で出てくるということもご理解いただけるかと思います。
当院の外来で、自費になりますが、学校の先生へのお手紙を、ご希望の方には作成しております。詳しくは下の過去ブログをご参照ください。この本を読んで、これまで本人の困り事とお願いしたい支援が中心でしたが、本人の強み・長所についてもしっかり記載していこうと思いました。