発達支援外来 学校の先生へのお手紙について

当院では、発達支援外来に定期通院しているお子様の情報提供書を積極的に作成しております。以前、Twitterでコメントを少ししたところ、反応してくださる方が普段より多かったので、詳細を紹介したいと思います。

内容としては、

・診断名 (保護者が希望した場合に限る)

・本人の困っていること

例. 場面に応じた柔軟な対応をするのが苦手
      偏食

・本人の困っていることの詳細とその対応

例1. 場面に応じた柔軟な対応をするのが苦手
(1) 予定外のことが起こると、対処できない
予定変更はなるべく事前に、そして具体的にお願いします。
(2)  文字の模写を納得がいくまで、なんどもやり直してしまう。
対処法は、3回までと決めて、それで切り上げることができたらほめる
視覚的情報も併用しましょう(黒板に●を3個かいて消していくなど)

例2.偏食

食事において食感の異なるものが異なると食べられなくなります。
例えば、お粥や焼きおにぎりも食べられません。
好き嫌いではなく、味覚過敏によるものです。
本人の苦手なものを食べるよう強要しないようにお願い致します

・私の連絡先

 

当院ならではの特徴としては、私が一方的に作るのではなく保護者の方に内容を確認していただき、話し合い、修正を重ねて完成させます。これまで、最大で3回のやり取りで完成させたことがあります。

また、担任を含め3人の先生にお渡しするようにしております。なぜなら、学級は担任の王国で、担任の先生だけだと関わりのある先生に伝達されない可能性があるからです(言い過ぎていたらすみません🙏)

さて、気になる文書代ですが、1人あたり1時間以上かけて作成しているのですが、少しでも多くのこども達が学校生活を楽しく遅れるようにという気持ちから、3,000円としております。3人以上の方に情報提供を希望の場合は、1人あたり500円の追加となります。先日は、このお手紙により、部活の顧問の先生の指導がわかりやすくなった、という嬉しい意見をいただきました。

最後に、私の連絡先にご不明な点があれば気軽にご相談ください、と記載したものの、これまで1度も相談をいただいたことがありません。先生方のプライドのためなのか、遠慮しているのか、お忙しいのか・・・。いつか学校の先生とも日常的に情報交換できるようになるといいな。