睡眠は問診の必須項目ですね

 先日、東京都小児科医会の講演 (小児期の発達と睡眠の発達、よく見られる睡眠の問題 講師:福水道郎先生)を視聴しました。内容が少し難しく、とりあえず睡眠は奥深いということだけ分かりました😅

 福永先生は、特に「」の重要性を強調していました。ミトコンドリア神経伝達物質の産生には、鉄が必須栄養素で、赤血球内の鉄が足りていても、体に必要な鉄が不足すると (Hbは正常値でもフェリチンが低めだと)神経伝達物質やエネルギー産生がうまくいかず、細胞の機能低下→全身の臓器低下につながり、いつも元気が出ない状態となり、睡眠覚醒障害につながるようです。

 また、発達障害と眠気の関係にも言及しておられました。ADHDのように注意散漫だったり、自閉スペクトラム症にように注意や関心の向く領域が限られていると、モチベーションが高まる場面が少なく眠気が出やすいようです。

 私の外来でも、授業中の眠気を主訴に受診し、精査のうえ、ADHDと診断した例が2例いました。1人はコンサータが著効しました。先生からは「やる気がない」と怒られ続けていたので、汚名返上できて良かったです。

 最も興味深かったのは、腸内細菌と睡眠の関連です。ビフィズス菌の摂取により改善した症例を提示してくださいました・

 当たり前ですが、睡眠ってとても大事ですね。私も睡眠を6時間続く日が続くと、看護師や事務さんへの口調がきつくなってしまうと自覚しております(わかっていても制御できない)。疲労を感じたときは、ブログ更新よりも、7時間以上の睡眠を優先しようと思います。

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