クリニックとして常にユニバーサルデザインの視点でのサービスを考えていきたい

 先日、こども発達支援研究会さんの講演「授業のユニバーサルデザイン発達障害」(講師:菊池哲平)を視聴しました。なぜ、学校の先生が見るような講演を視聴したかというと、発達支援外来に通院中の患者さんのことで、学校の先生に配慮をお願いすることがあるからです。内容はとても素晴らしく感動しました!医療機関でもその視点を取り入れていく余地が十分にあると思いました。

 まず、ユニバーサルデザインバリアフリーって混同されているのでそこから。

バリアフリーというのは、すでにある障壁を後から取り除く、というものです。例えば、車椅子用階段昇降機がそれにあたります。それに対してユニバーサルデザイン

とは、最初から全ての人が使いやすいように設計することをいいます。例えば、駅の自動改札口で、幅がとても広い改札がありますよね?あれも、ベビーカーや車椅子の方を含めすべての人が通過しやすいように設計されたユニバーサルデザインです。

 演者の先生は学校の授業にユニバーサルデザインの考えを取り入れた授業を推進する活動をされています。発達しょうがいの生徒が分かりやすい授業は、定型発達の生徒にとっても分かりやすくなります。授業のレベルを落とすのではなく、全員が深く学びやすくなるのです。そのための、視覚化, 共有化, 焦点化(シンプルにする)のポイントを解説してくださいました。

 聞きながらも、クリニックならどうなるのだろうとワクワクしながら聞き入ってしまいました。コストをかけなくてもちょっとした工夫で良いのです。例えば、海老名市の4ヶ月健診でベッドの上に、絵カードが置いてありました。日本語が得意でない海外出身のお母様でも、赤ちゃんをどの向きに置けばよいのかが一目瞭然です。素晴らしいと思ったので、思わず写真を撮ってしまいました😃

海老名市の4ヶ月健診にて

スタッフには、仕事においても、患者さんへのサービスにおいても、ユニバーサルデザインの考え方をどんどん取り入れてもらいたいです。あ、その前に、私も工夫をしないと・・😅 お配りしている説明プリントは、私としては最高のオリジナルプリントですが、文字数が多く、人によってはほとんど目を通していないかたもいらっしゃるかもしれません。時間の短いYou tube動画を作成したり、さらにシンプルな説明資料を作成を検討していきたいと思います。