新聞記事より:AI問診について

12/2の朝日新聞にAI問診についての記事が掲載されていました。何気なく読んだら、なんと身近な座間総合病院が出てきたので、びっくりしました。紹介されていたのは、ベンチャー企業「ユビー」が開発したAI問診システムで、約5万件の論文をAIに読み込ませ、主な症状から既往歴や喫煙歴を質問し患者さんの詳しい情報を把握します。患者さんはタブレットを使い質問に答え、それが医師の電子カルテに転送されると同時に、参考病名が示されます (例.血便を主訴に受診した患者さんに対して、大腸ポリープ, 痔核など)医師にとっては、カルテの負担軽減となり患者さんの顔を見る時間が増えた、患者さんにとっては病院にいる時間の短縮につながっているようです。

また、ユビーには、受診前に患者さんが状況に応じた地域の医療機関を無料で探すことができるAI受診相談もあるようです。病気と対処法を調べる AI受診相談ユビー (ubie.app)

記事を読み、便利だなと思いつつ、これからの時代、医師は何を売りにしていけばいいのかと少し焦りを感じました。専門性だけでは生きていけない時代が来るかもしれない。当院でも、いずれは利用する時が来るでしょうが、AIにより効率化されればOKではなく、人と人とのつながりを大事にしていきたいと思います。患者さんは、外来の待ち時間の間、看護師さんの声掛けで安心するという面もあるだろうし、問診を通じて医師と信頼関係を形成していくこともあると思います。