12/2の朝日新聞に件名のことが取り上げられていました。国土交通省によると、今年3月までの10年間に視覚障害者がホームから転落したり、電車と接触する事故は計749件起き、うち17件が死亡事故となっております。本来、視覚障害者を守るために点字ブロックがあるのですが、ホームの際より80センチ~1mしか離れていません。現状では、進む方向を示す線状ブロックの敷き方が不十分のため、危険を冒しながら、ホーム際近くの点字ブロックに沿って歩かざるを得ない状況にあります。柱や人とぶつかって方向感覚を失うとさらに危険な状況となります。転落防止に最も有効とされるホームドアがあるのは全国の駅の1割にも満たない状態です。
視覚障害者の方にとっては、腕につかまらせてもらいながら移動するのが最も安心なのですが、新型コロナ感染が拡大してからは、声掛けがぐっと減ったようです。
声をかけようかどうか悩みつつ、結局声をかえなかったという方が多いのではないでしょうか?実は、私もその1人で、大きなお世話になってしまわないかなど考えてしまいます・・・。
声のかけ方は、以下のリンクにポイントがまとめられています。
画像ダウンロード - stoptenraku ページ! (jimdofree.com) (ホーム転落をなくす会作成)
「いっしょに歩こう」目の不自由な人の誘導方法を簡単にまとめたリーフレットがダウンロードできるようになりました|日本点字図書館 (nittento.or.jp)
ポイント
声かけ・誘導について
◎最初の声かけは「何かお手伝いをしましょうか?」
△「大丈夫ですかは?」は 道に迷うなどしていなければ大丈夫ですと答えがち
×いきなり白杖や肩をつかんだり、手や服を引く→驚かせてしまいます
◎誘導の方法は相手に尋ねる。
◎自分のひじや肩を持ってもらい半歩前を歩くのが基本
◎点字ブロックに沿う必要はない。お互いに危険
緊急時(線路に落ちそうな時など)
△「危ない!」と叫ぶ。相手は自分のことと気づかない
◎「赤い上着を着ている人」など誰に言っているかわかる言葉で呼びかける
◎「止まって」という
×「さがって」 方向を勘違いしていたら逆に落ちてしまう危険がある
行き違いについて
△「どこまで行きますか」相手は目的地の駅を答えるかもしれない
◎「ホームまでご一緒します」などできる事をはっきり伝える
◎誘導を申し出てお断りされても気にしない 待ち合わせ中かもしれない