【本の紹介】人を選ぶ技術

今日は、おすすめの本を紹介したいと思います。

経営×人材の超プロが教える 人を選ぶ技術 著者:小野壮彦

経営×人材の超プロが教える 人を選ぶ技術

 

 この本を読んで、これまでの面接では、その人の持つポテンシャルを見抜くのは難しいと思いました。経歴で、卒業した高校と大学を見ることで、ある程度の参考にはなりますが、福祉業界に面接に来る方達の学歴は、横一線です。また、「どうして当社に興味をもちましたか?」「長所と短所を教えてください?」「以前の職場はどうして辞めたのですか?」など、ありきたりな質問では、普通の人は、もっともらしい答えを準備してくるでしょう。

 

著者によると、人を4つの階層で捉えていきます。

 B1F:知識・経験・スキル 

 B2F:コンピテンシー

 B3F:ポテンシャル

 B4F:ソース・オブ・エナジー

 ※ 上のF(B1F)ほど変わりやすい部分です。

 

これまでの面接で見ていたのは1F部分が中心でした。

 

B2Fのコンピテンシーとは、その人がどんなシチュエーションで、どういうアクションをとりがちかという行動パターンです。

コンピテンシーの中で主要な3つは「成果志向」「戦略志向」「変革志向」の3つです。

そこを意識して、意見ではなく事実を聞き、結果に至った背景と行動を掘り下げていきます。

広く聞き出し、ポイントをみつけたら、掘り下げて聞くのが大事ですね。

 

B3Fのポテンシャルは「伸びしろ」の部分です。著者は、B1F, B2Fが注がれた水, B3Fより下をコップに例えていました。

ポテンシャルとして、①好奇心 (吸収・更新)  ②洞察力(集める・繋げる), ③共鳴力 (結ぶ・響く), ④胆力(腹決め・律する) です。

①好奇心が他に3うの部分の土台となっております。

 

B4Fのソース・オブ・エナジーはその人の精神性で、ヒリヒリするような頑張りを生む力で、著者は、使命感と劣等感を挙げています。これは、ポジティブに働く一方、ダークサイドに落ちるとネガティブに働くリスクもあります。

 

著者は、人を見る前に自分自身を知ろうと書いてあったので、自己評価をしてみます。

私自身、デコボコ人間で、「英語が強い」「PCに強い」「統計に強い」などの取り柄がありません。強いて言えば、努力し続ける力がある、ぐらいでしょうか。あまりぱっとしないですよね。率直に言うと、自己肯定感も低い方です。

 

しかし、この本をに基づき、自己評価してみると、自分も捨てたもんじゃない。

【真部哲治】

B2F:成果志向 「中」 戦略志向「高」 変革志向「高」

B3F:好奇心「中~高」洞察力「中」共鳴力「低」胆力「高」

B4F:使命感「中~高」劣等感「高」

 

意外と悪くない😀

振り返った自分のエピソードは、

・若い頃、心エコーがうまくなるために、助産師に心雑音をみとめた新生児がいたら、まずは自分をコールするようにお願いした。検査はほとんど録画し、大学病院の心臓グループの先生にみてもらいながら指導を受けた。その結果、非専門医としては十分なレベルに到達した。

・県立足柄上病院では、ゼロからアレルギー診療を立ちあげ、4年後には、食物負荷試験という食物アレルギーの確定診断のために必要な件数が関東では5本指に入る件数となった。

・食物依存性運動誘発アナフィラキシー疫学調査の研究、上司に「難しいよ」と言われたが、その1週間後には研究費を取得し、プランを立案し、実現した。最終的に英語論文化し、食物アレルギーガイドライン2016の執筆協力者に選ばれるきっかけとなった。

・勤務医時代に児童虐待委員会をゼロより立ちあげた(皆の力を借りて)

電子カルテHenryの導入第Ⅰ号という大冒険をした

teammanabe.hatenablog.com

bw-henry.notion.site

 

・コロナで複数の事務員が離脱した状況を乗り切った話し

これはやばいかも💦

teammanabe.hatenablog.com

 

・最後に、児童発達支援事業所「コンパス」の立ちあげ。役員報酬「ゼロ」で

なぜ大変な思いをしてまで立ちあげたのか。最終的には、小児福祉の世界を変えたいという目標もあります。

 

振り返ると、なかなかぶっ飛んでいて面白い人間ですね😀

この本のおかげで、自分のことが少しだけ好きになれました。