【新型コロナワクチン】2~4歳への安全性 治験のデータより

先日は、新型コロナワクチンの生後6~23ヶ月の安全性についてお話しました。

今日は、2~4歳における安全性について解説していきたいと思います。

治験データは、Vaccines and Related Biological Products Advisory Committee June 14-15, 2022 Meeting Briefing Document- FDA- Pfizer- COVID19 Vaccine for Pediatrics

 

ワクチン群は約1,800人、プラセボ群は約900人です。

1~3回目の接種がありましたが、ほとんど差がなかったので、1回目のデータのみ

紹介します。

接種後から1週間の反応を調査しております。

 

まずは、接種部位の反応についてです。

治験データを持ちに図を作成

続いて発熱など全身症状についてです。

治験データをもとに表を作成

発熱は5.2%でプラセボとほぼ同じですね。他の症状も同様です。

 

治験中に4歳→5歳になった子もいます。その子は、5歳になった後に3回目として5~11歳のワクチンを接種しております。生後6ヶ月~4歳のワクチンのmRNA量は3.3μgに対して、5~11歳は10μgと約3.3倍の量となります。

生後6ヶ月~4歳のワクチンの2回目接種後 (120名) と3回目の5~11歳用のワクチン接種後のデータ (111名) を示します。なお、3回目は盲検化(=ワクチンかプラセボかをわからなくする)しておりません。

 

まずは、局所反応(接種部位の反応)からです。

治験データより図を作成

mRNAの量が増えるだけあって反応するお子様が増えますね。

 

治験データを基に図を作成

発熱と頭痛は大幅に上昇しておりますね。しかし、嘔吐と下痢も同じパターンでいくと増えるはずが、逆に減少しております。これらの症状は、ワクチンとは関係ないのかもしれません。接種から1週間後までにみとめた症状を集計しておりますので、集団生活から感染した胃腸炎の症状などをみているのかもしれません。

 

以上、新型コロナワクチン、ファイザー社製生後6ヶ月~4歳用ワクチンの2~4歳の安全性に関するデータを紹介させていただきました。ワクチン中のmRNA量が少ないせいか、副反応が比較的少ないことが言えるかと思います。

 

お子様の接種に関しての一助となれば幸いです。