【新型コロンワクチン】生後6ヶ月~23ヶ月における安全性 治験のデータより

 今回は、日本で接種される、ファイザー社製の新型コロナワクチン生後6ヶ月~23ヶ月における安全性について治験データを紹介したいと思います。

Vaccines and Related Biological Products Advisory Committee June 14-15, 2022 Meeting Briefing Document- FDA- Pfizer- COVID19 Vaccine for Pediatrics

 このワクチンの概要は過去記事をご参照ください。

teammanabe.hatenablog.com

 

ワクチン群は約1,200人、プラセボ群は約600人です。

1~3回目の接種がありましたが、ほとんど差がなかったので、1回目のデータのみ

紹介します。

接種後から1週間の反応を調査しております。

 

まずは、接種部位の反応についてです。

 

治験データを基に図を作成

成人より反応する割合は少なさそうですね。接種部位の腫れはHibや肺炎球菌ワクチンよりも少ないかもしれません。

 

続いては、発熱などの全身反応です。

治験データを基に図を作成

何らかの反応をみとめたのは約6割ですが、大部分は機嫌不良です。これは、保護者がいつもより機嫌が悪いと感じれば「Yes」となるかなり曖昧なものです。治験では必須の項目で肺炎球菌ワクチンなど他のワクチンでも同様の傾向があるようです。発熱は7.2%でプラセボと差がありませんね。これは、ワクチン以外による発熱も含まれるから(特に集団生活をしている児)かなと思います。いずれにせよ、この年齢層では発熱の割合は高くないと思われます。

 

以上、接種をするかどうかの判断材料になれば幸いです。