【発達支援】WISC-V

先日、こども発達支援研究さんのWISCの理論と解釈を具体的事例から学ぶ 〜WISC-IVとWISC-V〜 (講師:前田智行先生)という講演を視聴しました。

これまで、小中学生の知能検査はWISC-Ⅳで評価されていましたが、昨年度末頃にWISC-Ⅴが上陸しました。WISC-ⅣとⅤの大きな違いは、2つあります。1点目はWISC-Ⅳで主要指標は、言語理解, 知覚推理, ワーキングメモリ, 処理速度の4つだったのが、WISC-Ⅴでは、知覚推理が流動性推理,視空間の2つに分かれました。つまり、主要指標が4つから5つに増えました。もう1つは、ワーキングメモリが、WISC-Ⅳでは、聴覚ワーキングメモリを示していたのが、視覚ワーキングメモリも評価されるようになりました。つまり、(視覚+聴覚)ワーキングメモリの総評価となります。その他、細かい変更点(細かくないかもしれませんが😅)割愛させていただきます。

WISC-Ⅳを受けた方は、Ⅴは受け直す必要はありませんし、当面の間は、WISC-Ⅳのままで運用されるとは思います。また、WISCはあくまでも、その子を支援する1つの情報でしかありません。現場では、ABC分析, 視覚支援, 感覚調整障害への対応を中心に支援していくことには変わりありません。とりあえず、現時点では、知能検査の新しいversionが上陸したよ、ぐらい覚えていただければ十分と思います。

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