ゲーム障害への対応について考え直した

先週末は、いつものように、Webでの講演会を視聴した。テーマは「ゲーム障がい」であった。

書物によると、ゲーム障がいへの対応は

1.自分のゲーム状況を把握する(何時間プレイしているのか)

2.ネットに没頭する事で、失うものと得るものを考える

3.今の自分の評価、どのように変わるべきかを考える

4.ネット以外に面白いものを発見する

5.ネットをしないで過ごしてみる

などの内容が、ズラズラと書いてある。

私はゲーム障がい児への対応はほとんどしていないが、よし行動療法だ!まずは。

ゲーム状況を本人に記録してもらい、small stepで目標を立て、実行できたら、称賛、ほうび・・・とアプローチしてしまいがちである😓

しかし、小児例の場合は、病識がなく、まずは1.の行程で挫折してしまうようである。

また、医師が保護者と同じことを話したら、次の受診はほぼないようだ。ゲーム障がいは、「家族の病」であり、本人だけが変わるのではなく、家族も意識の変化が必要。医師は、あくまでも本人と家族の間の歪みの調整役、とのことである。まずは、ゲームに依存するようになった背景(心理的要因, 家族における要因, 社会における要因)をアセスメントすることがスタートということが理解できた。そう簡単にはいかないと思うが、当院に相談があった場合は、受診を継続してもらえるような対応をしていきたい。