ICT教育について

 先週末はWEbでICT教育について学びました。2020年度より小学校で実施される新学習指導要領には、「情報活用能力の育成」「ICTを活用した学習活動の充実」が明記されています (中学生では2021年度より)。また、GIGA  (Gloobal and Innovation Gateway for All) スクール構想といって、ITやICT技術によって子どもたち1人1人に合わせた教育を行えるようにすることを目標とし、2025年までに全国の学校で義務教育を受ける生徒に1人1台の学習者用PCやクラウド活用を前提とした高速ネットワーク環境を整備することが計画されています。

講義では、学習障害のお子様を実際にどのように支援していくかが紹介されていました。いきなりアプリを使用ではなく、まずがお子様がどこでつまずいているのかをアセスメントすることが大事です。診療と同じです。例えば、1か月間続く咳を主訴に受診した小学生のお子様に、咳が出ているから咳止めを出しておしまい、というようなことはしません。詳しい問診, 聴診や呼吸機能検査などをもとに慢性咳嗽の原因を、喘息?副鼻腔炎感染症心因性?と探っていきます。

お子様が、聞く, 読む, 話す, 書くのどこが強くて,どこが弱いのかを把握したうえで方針を考えていきます。アプローチは、弱さを補うトップダウンのみでなく、力を伸ばすボトムアップも考えていきます。

また支援者が学習の本質を理解することも大事です。例えば、板書の目的は、後で確認や復習をすることです。書字障害の児に、授業中に黒板を撮影することを許可しても、自宅でそれをノートに写させていたら意味がありませんよね?

講義により、まずは当院でできるアセスメントを増やす必要があると思いました。現在できるのは、読みの流暢性を評価する音読検査, 視覚関連基礎スキルを広範囲にアセスメントするWAVES, ATLANという語彙検査ですが、講義で紹介されていた他のツールがどんなものか内容を確認し、できそうなものは積極的に採用していきたいと思います。将来的には、当院で活用方法を提案し、自宅で取り組み、いい具合であれば学校にも同様の配慮をお願いする、ということを考えました。時代の波に乗り遅れないように、頑張るぞ~👊