日曜日に、横浜で行われた、日本アレルギー学会が主催する総合アレルギー講習会に参加してきました。
学会ではなく、アレルギー疾患の最新の話題が講義形式で行われます。
実は、今年度にアレルギー学会専門医の更新をする必要があり、その条件の一つにこの講習会の受講が必須だったのですが、昨年より以前に受けておらず、もう失効かな?
と諦めたのですが、猶予措置があり、助かりました。
最近は、離乳食で早期摂取した方が、食物アレルギーの発症を予防するという指針が出され、2019年に厚労省より出された、授乳・離乳の支援ガイドでも、離乳初期より固ゆで卵黄を摂取することが追記されております。
しかし、まだまだ明確になっていないこともあります。
例えば、どれぐらい摂取すればよいのか、摂取時期についてなどです。
鶏卵について、英国からの報告では、摂取量の多いほど効果があり、1週間で全卵1個相当を摂取することが推奨されています。それに対して、わが国の報告では、生後6-9ヶ月は1週間に全卵1/40個, 9~12ヶ月で全卵1/8個相当を摂取することでも発症予防効果が得られており、今後も検討が必要なところです。
また、牛乳については、完全母乳栄養児よりも混合栄養児の方が、牛乳アレルギーを発症しにくい、という報告がある一方で、生後3日以内の人工乳の摂取が、牛乳について感作(血液検査で反応)・アレルギー発症を増やすという報告もあります。
当院では、鶏卵について、離乳食開始時期より、卵黄の摂取を開始→その後、ボーロなど加工品を少量から摂取とすすめており、現在の推奨に沿っておりますね。
会場では、相模原に遠くから(新潟や岡山)研修に来ていた先生達と再開でき、心のリフレッシュもできました。
今週も、頑張るぞ~!