【発達支援】ライフハック術

先日は、こども発達支援研究さんの講演、発達障害ライフハック術 ~日常生活で生じる問題を解決するコツ〜 (講師:借金玉)を視聴しました。講師の先生は、借金玉(しゃっきんだま)という凄まじいペンネームですが、彼は、自閉スペクトラム症 (ASD)と注意欠如多動症 (ADHD)の当事者で、早稲田大学を卒後に銀行に就職したが適応できず退職、その後事業を立ち上げるが2000万のもの借金を背負いうつ病を発症したがそこから立ち直った人です。現在は、作家として活躍しております。

すごくいい講演でした。下記の本は、ぜひ購入したいなと思います。

講演のタイトルに含まれる、ライフハックは簡単にいうと、仕事術攻略法といった意味になります。大事なことは、まずは自分をしっかり分析すること(メタ認知)、例えば、自分は手先が不器用だ, コミュニケーションが苦手だ、初めての物に弱いなどですね (これは全て私です😅)そのうえで、戦略を立てていきます。金玉さんのあげた戦略は3つ1)補助となる道具を使う, 2) 苦手な事はやらないようにする, 3) できるまで練習するです。私も、おおむねそのようなものかなと思います。後は、4) うまくやっている人の技を盗む・取り入れる、というところでしょうか。

(私の経験をゴチャゴチャと書いていましたが削除しました。いつか自伝記は残したいなと思っております。恥ずかしい話が山ほどあります💦)

私もASD当事者で、プラスで軽いADHAも合併しております。ASDの特性はかなり色濃いですが、今では適応し、それほど目立たなくなっているかなとは思っております。

小学校低学年から「他の人が簡単にできることがなんで自分はできないのだろう?」とずっと自分に違和感を感じておりました。両親に相談しても、「これは逃げるための言い訳だ」と言われたり、「お前は勉強を頑張るしかないんだ」と言われ続けてきました。20代中盤~後半は最悪で「生まれてこなければよかった」と何度も思ったりしていました。自分なりに、色々と対策をとったり、週末は自己啓発本を読むなどしてきましたが、簡単にはいかなかったです。借金玉さんもおっしゃっていたように、最初はうまくいかないことの方が多いですが、徐々に少ない労力・努力でサバイバルに対応できるようになってきます。また、発達障害者は年齢を重なるほど成長する人が多いかもしれません。私自身、20代より、30代, 40代の方が自分は進化していると思います。医者として働き始めた頃には、食物アレルギーや小児喘息のガイドライン作成に関わったり、

小児科が15名以上いる大所帯の医長 (中間管理職)をこなせるようになるとは夢にも思っていませんでした。

発達支援外来は、今はお母様が相談の中心になっておりますが、本人が大きくなり、本人からの相談が出てきたときに、私の経験が少しでも役に立てればいいなと思います、