今日は、研究に使用しても良いと同意をいただいた方の、現在流行中の新型コロナウイルス感染症の特徴をお話ししたいと思います。個人情報の特定につながらぬよう、ざっくりとした形になってしまうことご了解お願い致します。まだ、前回の30例から70例に増えましたが、1クリニックのまとめになりますので、今後、情報の内容が変わっていく可能性もあります
前回の記事
まずは重症度から。クリニックという性質もありますが、今のところ全て軽症例で、入院に至った例はありません。
次に、年齢層と感染経路について
年齢層は、5~11歳 (約50%)>16歳以上>12~15歳>4歳以下 (10%未満) でした。4歳以下は意外と少ないなという状況が続いております。
感染経路は、判明している方達は、前回の学校≑家庭内から、学校<家庭内となっております。学校・園で感染し、家庭内で拡大というパターンが多いという印象ですが、
詳細は後日に。
次は、各症状について。
37.5度以上の発熱をみとめる例は、前回は約90%でしたが、発熱のない例も増えてきて、現在は約80%となっております。(全例に実施している訳ではないので、実際はもっと低い可能性があります)。1~2日で解熱する方が大部分なのですが、なかには4日以上続く方もいらっしゃいました。
発熱期間は、1日あるいは2日で解熱する例が多く、3日以上続く例は20%でした。
咳嗽は約70%, 咽頭痛は約60%の方に認められました。また、嘔吐を約16%, 下痢を約11%に認めており、胃腸炎と決めつけないよう注意が必要です。
(前回の記事から各症状の頻度に変更あり)
これまでの新型コロナに特徴的であった。味覚障害・嗅覚障害・脱毛は前回の報告では「なし」でしたが、今回は、味覚障害・嗅覚障害は約10%, 脱毛は1%にみられています。
これらの情報はすでに全スタッフと共有し、疑わしい方は、隔離のうえ、迅速に対応しております。
定期的に通院している (喘息やアトピー性皮膚炎など)方で受診のご不安な方は、火曜日・金曜日の15:00~16:00のカゼ症状なしの時間帯やLINEによる電話診療 (1,000円手数料のご負担があります) をご検討ください。
【重要】1/21(金)よりLINE電話による再診・処方を開始します (manabe-shounika.jp)
今週も、看護師・事務が院長をサポートできるよう、厚労省への報告の入力など後方支援をしていきたいと思います。