昨日は、午前中は、小児感染症学会をWebで視聴→月1回の歯科定期検診・掃除→新しくできたカフェ→息子のお迎え&習い事→息子とお風呂→息子への本読み→寝落ち、と過ごしました。
感染症学会は、「節足動物による感染症」「口腔衛生・口腔機能が全身に与える影響」
「マイコプラズマ感染症の最新の話題」「子宮頸がんワクチン接種後の疼痛」について
視聴しました。どれもすごく勉強になりました。その後、歯医者へ。虫歯の早期発見目的で月1回通うことにして約3年になりますが、明らかに虫歯の頻度は減り、月1回の通院は少し負担であるが、トータルで考えると時間・コストともに節約できていると思います。昨日は、歯の詰め物が少し欠けておりました。また、右下の軽度の歯周病所見を指摘されました。夜はマウスピースをして寝ているんだけどな・・・。
歯医者に行ったということで、午前中、勉強した、「口腔衛生・口腔機能が全身に与える影響=小児から高齢者までの口腔ケア」について紹介します。講師は大阪医科大学の口腔外科教室の植野高章教授でした。
最初に、老衰を覗いた日本人の死因は、1位:悪性新生物(ガン), 2位:心臓の病気, 3位:脳血管の病気、4位:肺炎、ですが、2~4位は、口腔の衛生が大きくかかわっている事を示されました。まずは、肺炎について。要介護の老人施設で、専門的な口腔ケアを行ったグループとケアを行っていないグループで比較した研究報告を紹介してくださいました。口腔ケアを行うことにより、肺炎の発症者とそれに伴う死亡者が有意に減少しておりました。口腔内の菌を飲み込むことで誤嚥性肺炎を起こすので、これはなんとなく想像がつきますよね。次は、血管に影響を与える話です。これはとても意外ですよね。海外での研究を紹介してくださいました。マウスを2グループに分け、1つは生理食塩水を注射、もう1グループは、歯周病菌を注射します。後者の方に、血管が炎症を起こしている所見が得られ、歯周病が心臓や脳血管の病気と関わっている可能性が示唆されました。また、ご自身の、口腔内細菌叢(オーラルフローラ)と動脈硬化の関連についての研究を紹介してくださいました。唾液を採取し、細菌の遺伝子を読み取って調べます。口腔内の細菌の構成と動脈硬化が関連しているようです。ここまでは、口腔衛生が大事という話でしたが、かむ力も大事であることをデータとともに示してくださいました。噛む力を機械で測定したのですが、かむ力の強い高齢者ほど、認知力が高い、血管年齢が高いという結果が得られております。今回の講演を聞いて、私の歯科通院の習慣は、成人病予防という付加価値がついたと嬉しくなりました。今回紹介された研究成果の対象は、高齢者ですが、小児期からの正しい歯磨きの習慣や噛む力を育てる事ってとても大事なのではないかと思います。お父さん、お母さん、小さい子の歯磨きは大変かもしれませんが、将来の健康への投資と思い頑張りましょう。