通級指導教室を舞台にした「みんなが輝くために(著者:梅田真理)」というマンガの4巻を購入しました。
通級指導教室とは、通常学級に在籍している学校生活に何らかの困難のある児童生徒をサポートする場所で、週に2時間ほど学校の教科学習の授業を抜けて、特別授業を受けにいくところです。
対象となる児童生徒は、学校教育法によると、①言語障害者、②自閉症者(ASD)、③情緒障害者(場面緘黙)、④弱視者、⑤ 難聴者 ⑥学習障害者(LD)、⑦注意欠陥多動性障害者(ADHD) ⑧その他障害のある者、とされています。
指導内容は、ICT機器の利用方法、コミュニケーションの練習・アンガーマネージメントなど、個々に応じた支援が行われます。
近年、文部科学省の調査によると通級指導を要する生徒は特に小学生でこの10年で
2倍以上に増加しております。
今回は、舞台は中学校でした。勉強はできるがマイペースで先生から叱責されたり, 周囲とのトラブルの多かったT君, 文字の読み書きが苦手だがなかなか適した配慮を受ける事ができなかったA君, 段取りが苦手で忘れ物の多いEさん(おそらく不注意優勢ADHD) などが登場します。
T君は小学校から通級を利用, A君は中学より通級を利用, Eさんは通級の利用の選択肢がありましたが利用にいたりませんでした。
マンガのコラムでは、通級指導教室が不足していることが取り上げられていました。また、通級指導教室のイメージを変えていくのも課題かなと思います。Eさんは利用可能な状況ではあったのですが「皆と違うことをするのは・・・」と利用するには至りませんでした。
クリニックには1巻より置いてあります。就学前の保護者の方や小学生で通級の利用を検討している方はぜひお読みになってください。通級のイメージを理解する一助となると思います。