【改訂】お母様からの質問:おちんちんに水疱ができています

先日、お母様より「おちんちんに水疱ができています」という相談をいただきました。皮をむいて洗おうとしたのをきっかけに気付いたようでした。

日本小児泌尿器学会のHPより引用 https://jspu.jp/img/about/ippan_016/016_01.gif

これは、傍外尿道口嚢胞 (ぼうがいにょうどうこうのうほう)です。尿の出口に接した部位の片側あるいは両側に嚢胞 (のうほう)という、液体が貯留した袋状の腫れ物ができます。発生頻度は、乳児検診(男児)で500人中3名の割合で見いだされたとの報告があり決して稀はありません。発症年齢は出生時から幼少期がもっとも多く、次に10歳代での発症が多くみられます。一般的に先天性ですが、後天的、尿道の外傷・炎症・感染により生じる場合もあります。多くは無症状です。良性の嚢胞のため症状がなければ、経過観察でも問題ありませんし、自然に縮小し消失することもあります。治療は、穿刺して嚢胞から液を抜くこともありますが、再発しやすいため嚢胞全体をとる手術方法がすすめられています。