先日、1歳半健診でいただいた、お母様からの質問「おしゃぶりはいつまで使用してもよいでしょうか?」に回答します。
回答は、「常時の使用を控え、遅くとも2歳までには使用を止めましょう」です
おしゃぶりのメリット・デメリット
なお、「おしゃぶりは指しゃぶりを防ぐ」や「おしゃぶりにより親子のコミュニケーションが取れない」という意見がありますが、学術的な根拠はないようです。
乳児は、母親の乳首や哺乳瓶の乳首をくわえたまま嚥下することができます。
しかし、1歳前後になると大人同様の嚥下行動となり、おしゃぶりをくわえたまま唾液を嚥下すると嚥下の仕方が悪くなります。従って、1歳をすぎたあたりからは常時の使用を控えましょう
乳歯が生えそろう2歳半頃までおしゃぶりの使用を継続していると歯列に影響が出ます
(指しゃぶりよりは変形が少ないですが・・・)できれば、2歳までには使用をやめましょう。
まとめると。おしゃぶりは
0~1歳未満:問題なし (ただし親子のふれあいは大切に)
1歳:常時の使用を控える
2歳:使用を止める
以上、参考になれば幸いです。
参考文献:
1.伊藤憲春, おしゃぶりを使うのは良くない?おしゃぶりは歯の成長に良くない?,小児内科, 54, 906-907.