今日は、とても良い本を見つけたので、共有させていただきたいと思います。
これは評価は、★★★★★、5段階の5です。
家庭で育てる発達が気になる子の実行機能 (著者:鴨下賢一ら)です。
https://books.rakuten.co.jp/rb/16405473/
子どもの実行機能(目的をやりとげる力)を、生活習慣等の見直しによって高める一冊です。「物をなくさない」「こぼさずに食べる」「ルールを守る」など、場面ごとにマンガで子どもの課題, 支援の手立てと支援による成長を解説しております。
この本読んで特に重要と思ったのは3点。
1) 視覚支援
2) 先回りせず、子どもに考えてもらう
3) 実際にやって見せる (みる)
です。
1) 視覚支援は、文字や絵などを用いてやるべき事や手順をサポートしていくものです。
それだけでなく、食事中、テーブルにこぼしてしまう子への支援として、プレートを置く (食事への意識↑)、という対応は、なるほど💡と思いました。
2) 先回りせず、子どもに考えてもらう
お子様が、例えば、着替えて欲しいときに遊んでいると、つい「着替えなさい!」と言ってしまいますよね。すると、親子お互いに気分が悪くなります。さらに、こういう時って、かえって着替えてくれなかったりするかと思います。注意を引いたうえで、「今、やるべき事はなんだっけ?」と確認し、 (答えられないときはヒントを出していく) 、本人に答えてもらうと、その後の主体的な行動を引き出せます。
3) 実際にやって見せる (みる)
例えば、「食べた後はテーブルを拭きなさい!」だけでは、テーブルの一部分しか拭かない、食べ物を床に落として終わり、など起こりえます。それでは、どうしていけないのか実際易落ちた食べ物をみせて、足で踏んでしまったら気持ち悪いことを確認しましす。そして、実際にどのように拭いていくのかをみせます。トイレを汚す子も、トイレを出てきた後にどうなっているか一緒に確認するのが大事です。
おっと、大事なことを忘れました。
4) 努力していたり、できていたらたら、すかさず&しっかりほめてあげましょう
これが、一番大事ですね。
この本は、発達の気になる子だけでなく、全てのお子様に有用な1冊だと思います。
これもクリニックの本棚に置いておきます。マンガと文章の構成で読みやすく、診察待ちの時間にオススメです。