11/20まで、Webで日本児童青年精神医学会が配信されていました。その中で学んだことを、記事にします。記事というか完全に私自身のメモですね・・・。
今日は、災害時における子どもの心について、です。
・成育医療センターが実施した、コロナ×こどもアンケート調査によると、何らかのストレス反応を呈している子どもは、
第1回 調査 (2020/4/30~5/21) 75%
「コロナ×こどもアンケート」第1回調査報告書 | 国立成育医療研究センター (ncchd.go.jp)
第2回調査 (2020/6/15~7/22) 約72%
第2回調査報告書「コロナ×こどもアンケート」 | 国立成育医療研究センター (ncchd.go.jp)
【災害時の子どもの心理的反応に影響する要因】
自分や家族の被害が大きいほど、PTSD, 抑うつ, 全般性不安の程度が大きい
1.年齢について
学齢期:恐怖, 睡眠障害, 分離不安, 遊びによる災害の再現
思春期・青年期:集中困難, ひきこもり, アルコール, 自我同一性の形成の混乱
2.性別について
女児の方が、災害に伴う精神状態が悪化
女児:罪悪感など情動的な反応を示すことが多い
男児:学習困難や集中の問題など、認知あるいは行動上の問題を示すことが多い
【災害時の心理的反応からの回復】
・子どもと成人の違い:親, 家族, 学校, 友人の影響が大きい
教師の支援を要する
・自己効力感, 積極的対処や問題解決能力, 自己調整力, 支持的な社会システムが回復
に関係
・コミュニティの回復早いと心理的反応の回復も早い
・大規模災害や人為災害 (テロリズムなど)では、心理的な悪影響が長期にわたる
(コメント)
最近は、新型コロナの影響により、心理的反応を起こしているお子様を見ることは少なくなりました。しかし、今後も、保護者の方の経済的不安に伴う児への影響や現在の感染者急増に伴う影響には注意が必要と思います。当院が少しでもご家族にとってカゼ以外の事も相談できる場、癒しの場となれるようスタッフ一同で取り組んでいきたいと思います。