vineland適応行動尺度の勉強会

先ほどまで、vineland適応行動尺度の勉強会をオンラインで受講しました。

vineland-Ⅱ適応行動尺度とは、社会生活を行う上での、支援の必要性を評価するツールです。「コミュニケーション」「日常生活スキル」「社会生活」「運動スキル (6歳まで)」などの項目を評価します。

現在、日本では知能検査による評価が中心ですが、これだけでは、支援の必要性を評価できない場合があります。例えば、知的障害のない自閉スペクトラム症アスペルガー症候群)のお子様は、知能検査では問題なくても、社会性やコミュニケーションで困難を抱えており、支援を要する場合があります。極端な例では、IQ140 (東大でも合格できるレベル)であっても、不登校・引きこもりとなってしまうこともあります。

この検査は、支援の必要性の評価, 支援計画を立てる際の参考にする, 学校との情報共有など色々なことに役立てられるかと思います。

 

また、自閉スペクトラム症の方は、色々な感覚障害 (例,聴覚過敏:トイレのウオッシュレットの音など人の気にしないような音を極端に怖がるなど)が日常生活における困難さの要因になってしまうこともあると思います。最近、JSI-Rという評価用紙を用いて、評価することを始めました。支援に役立てらればと思います。

 

発達支援外来の診療も日々、バージョンアップしております。少しでも当事者・保護者の方が、生活しやすくなるようサポートしていきたいと思います。