鬼滅の刃終了後の少年ジャンプ

私は10歳の頃より少年ジャンプを毎週かかさずに読んでいる。今週は、超人気マンガ鬼滅の刃が連載終了して初めての少年ジャンプだったが、やはり物足りなかった。ジャンプは以前は「ドラゴンボール」「ハンター×ハンター」など人気マンガは連載を引き延ばす傾向があった。しかし、最近は、「バグマン」「暗殺教室」などクライマックスの状態で終了する傾向に変わったと感じる。それはそれで良いと思う。

 鬼滅の刃は最初から人気があった訳ではない。私は連載当初からこのマンガは面白いと思い、毎週ジャンプで読むのを楽しみにしていたが、ずっと順調であったわけではない。少年ジャンプはアンケート評価で読者の評価が高い物から前の方のページに掲載される。つまり、後ろの方での掲載が続くマンガは連載終了を意識しないといけない。

鬼滅は一時期後ろの方の掲載が続き、ヒヤヒヤしたが、あるとき突然持ち直し、常に前の方での連載となった。私のマンガを見る目に自信を持てたが、そこまで人気が出るとは全く想定していなかった。

 私がなかなか面白いと評価している「約束のネバーランド」も終了が近そうで、今後が心配である。でも、ジャンプは過去の歴史で人気マンガが終わると別のマンガが台頭してきた。それに期待しよう・・・。まだ2話では、あるが「タイムパラドクスゴーストライター」は斬新な設定で今後に期待できそうだ。あと、個人的には、「マッシュルーMASHLE」が、主人公のキャラクターが好きで、おすすめのマンガです。しかし、話の展開が早く、ネタ切れする日が近いかもしれない。

 

ところで、このブログも連載開始して6ヶ月が立ちました。皆様に楽しみにしてもらえるよう、医学的な真面目な話から気楽に読める話まで幅広く連載していきたいと思います。引き続き、よろしくお願い致します。

 

 

接種忘れに注意!~日本脳炎ワクチン

 今年は、日本脳炎ワクチンの接種に来院される方が例年より少ない印象があります。

新型コロナウイルスの影響もあるかもしれませんが、「日本脳炎ワクチン、必要なの?」と思っている方もいるかもしれません。

答えは、「必要です」

 

第Ⅰ期:3~4歳に6日以上の間隔を空けて2回、1年後に1回  計3

第Ⅱ期:9~12歳に1

の計4回で実施します。

 

また、以前、ワクチンの接種が差し控えのあいだに接種機会を逃した方への対応が行われております。

平成19年4月1日生まれまでの方+20歳未満

平成21年10月1日生まれまでの方+13歳未満を満たす方は、救済措置の対象

で公費での接種が可能です。

 

少し、複雑なので、自信のない方は遠慮なく受付に確認してくださいね。

以下に日本脳炎についての記事です。

興味のある方は、ご覧ください。

 

1.日本脳炎とは?

日本脳炎は体内でウイルスが増殖したブタを蚊が吸血し、さらにヒトを刺すことで感染し脳炎を発症する病気です。 

ヒトが感染しても「不顕性感染」といって症状が現れずに経過することが大部分ですが、約250人に1人のヒトが発症します。

日本脳炎には特効薬がありません。

発症した場合、

致死率:30% (特に乳幼児や老人)

後遺症(知能、運動障害など):30~50%

とされ、非常に予後は悪いです。

 

2.ワクチンの歴史と患者数の推移

 

ワクチンの歴史と患者数の推移を振り返ってみます。

 

1950年前後    年間1,000人以上の発症

1954年~小児へのワクチン接種開始 (1967~76年に成人にも)

1972年~発症者は年間100人前後へ

1992年~発症者は年間10人以下へ

1995年4月~小児の定期接種へ

第1期 (3歳×2, 4歳), 第Ⅱ期 (9歳×1), 第Ⅲ期 (14歳×1)

2004年 ワクチン接種後に急性散在性脳脊髄炎 (ADEM) を発症した重症例が報告 

         ワクチンのマウス脳由来成分が原因の可能性が示唆されました

2005年 ワクチンの積極的勧奨が差し控えられ、第Ⅲ期接種が廃止 

2010年4月~ 改良ワクチンが開発されたことを受け、段階的に再開

経過措置として、差し控えのあいだに接種機会を逃した方への対応が行われています。

 

ここ最近の発症状況は、2006~2013年に西日本を中心に小児7例が発症。2015年には千葉県で生後10ヶ月児は発症、2016年には11人が発症しております。

 

また、不顕性感染例はワクチン未接種例においては一定数いると思われます。

2007~2011年度のワクチン未接種の1~12歳を対象とした調査では、抗体保有率(自然感染率)は、東日本1%, 西日本7.6%1)でした。

 

  1. ワクチンは4回、きちんと接種しましょう

 

現在は、

第Ⅰ期:3~4歳に6日以上の間隔を空けて2回、1年後に1回  計3回

第Ⅱ期:9~12歳に1回

の計4回で実施されています。

日本脳炎は不活化ワクチンなので、計4回しっかり接種していただくことが重要です。

 

最終ワクチン接種から15年以上経過したときの抗体保有率を調査した報告によると、

 1期3回未満 51%

1期3回   58%

1期3回未満+Ⅱ期 75.3%

1期3回+Ⅱ期   72.3% でした。

特に、Ⅱ期の接種が、長期間の免疫維持に重要であることが分かります1)

しかし、9歳のⅡ期接種は忘れがちで平成27年度の実施率は約60%でした2)

 

4.最後に

 

日本脳炎は国内では、発症数は少ないですが、いまだに報告されています。

また、急性脳炎は毎年数百人規模で発症しておりますが、約半数は原因不明でこの中に日本脳炎が含まれている可能性もあります3)

世界では東南アジアを中心に年間68,000人が発症しております。

 

日本脳炎は過去の感染症ではありません。治療方法はなく、ワクチンで予防するしか方法がありません。しっかり、定期の4回を接種するのが重要です。

 

参考文献

  1. 厚生労働省ウェブサイト.厚生科学審議会及び薬事。食品衛生審議会資料3 (http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002r5cgatt/other/5.html
  2. 厚生労働省ウェブサイト. 定期の予防接種実施者数 (http://www.mhlw.go.jp/topics/bcg/other/5.html)
  3. 多屋馨子.臨床とウイルス2017:44 (5):227-234.

カゼ予防について:手洗い

手洗いについては、質の高いエビデンスがたくさんあり、海外でも、カゼ予防のための日常的な手洗いは推奨されています。

(1) 学童を対象とした研究について

エジプトのカイロで2008年2~5月に行われた研究を紹介します1)。公立小学校60校に通う児童, 約44,000人を対象とし、30校ずつ、手洗いを指導された群 (介入群)手洗いを指導されなかった群 (対照群)の2群に分けられました。介入群は、期間中、学校内で手洗いに関する強化キャンペーンが行われ、さらに少なくとも1日2回の手洗い(石鹸を使用し、45秒間洗い、すすいだ後にきれいなタオルで拭く)が指導されました。それに対して、対照群では、従来通り、学校の手洗い場に石鹸がなく、水洗いした後は、自然乾燥か洋服で拭いておりました。研究開始より、12週間でのインフルエンザ様疾患 (38度以上の発熱に加え、咳嗽あるいは咽頭痛を認めるもの。インフルエンザでないものも含む), 下痢および結膜炎により欠席した児童の割合を比較しています。その結果、介入群 (手洗い群)は対照群と比較し、インフルエン様疾患は40%, 下痢は33%, 結膜炎は67%発症率が低下しておりました。

 

(2) 若年成人を対象とした研究について

2008年1月~3月までミシガン大学の寮を対象に行われた研究を紹介します2)。1188名の学生をランダムに、カゼ予防策として、マスク着用と手洗いをする群 (マ+手群), マスク着用のみをする群 (マ群), 何もしない群 (対照群)の3群に分けました。マスクは1日6時間の着用が指導され、手洗いについては、教育ビデオを視聴のうえ、アルコールを含む消毒液の使用が指導されました。研究開始から1週間毎に計6週間のインフルエンザ様疾患の発症率を比較しています。その結果、マ群は対照群と比較し全期間で発症率に差は見られませんでした。それに対して、(マ+手)群は対照群と比較し、介入開始から3~6週の時期に約50~70%の発症率の低下が見られました。なお、期間中の手洗いの回数は、マ+手群は4.49回/日に対し、マ群1.29回/日, 対照群は1.51回/日でした。

 

(3)手洗いの方法について

まずは、何を使って手を洗うかですが、手洗いに関する研究を統合したメタアナリシスという最も質の高い論文によると、手洗いの教育と通常の石鹸との組み合わせでも効果は十分で、対照群と比較し、消化器感染症は約40%, 呼吸器感染症では約50%の減少が観察されていました3)。塩化ベンザルコニウム含有溶液による手洗いもとても有効で、消化器, 呼吸器感染症がいずれも40%減少しておりました。なお、薬用石鹸 (通常の石鹸+薬用部分)のうち、薬用部分の効果については、否定的でした。

手洗いにかける時間については、3~5歳の保育所児童を対象にとした報告では、手の細菌数は、手洗い時間が5秒では減少していませんでしたが、20秒間で著明に減少しておりました4)手洗い後の乾燥方法についても、この論文で検討されていますが、大人がペーパータオルで拭いた場合が、児童が自分で拭いた場合や熱風消毒器で15秒あるいは30秒乾燥させた場合と比較して、最も除菌効果が得られていました4)

以上より、学校や家庭での日常的な手洗いについては、石鹸を用いて, 20秒間以上, 手をこすり合わせてしっかり洗う, 手洗い後は手を十分に拭くことが効果的といえます。ただし、感染症流行期などで手洗いの回数が頻回となると、手荒れの原因になるので、保湿薬を使用するなどの対策が必要です。

 

(4) まとめ

 手洗いはかぜ予防に効果があるといえますが、その効果を得るには正しい方法で実践する必要があります。実際に、福岡県内の3~5歳の保育園児250人を1年間追跡調査した報告によると、家庭内で1日2回以上手洗いをしている児とほとんどしていない児の間に欠席日数の差はみられませんでした5)。児童・生徒の手洗いが正しくできているか、定期的に確認していくのが大事と思われます。

 

参考文献

1.Talaat, et al. Effects of hand hygiene campaign on incidence of laboratory-confirmed influenzae and absenteeism in schoolchildren, Cairo, Egypt. Emerge Infect Dis 2011; 17:619-625.

2.Aiello AE, et al. Face masks, hand hygiene and influenzae among young adults: a randomized intervention trial. PLos One 2012; 7 : e29744.

3.Aiello AE, et al. Effect of hand hygiene on infectious disease risk in the community setting: a meta-analysis. Am J Public Health 2008; 98: 1372-1381.

4.山本恭子, . 除菌効果からみた保育所児童における有効な手洗い方法の検討. 学校保健研究 2002; 44: 299-308.

5.牟田広実, . 家庭での手洗い習慣は保育園児の感染症による欠席日数を減らすか?. 月刊地域医学 2016; 30: 372-380.

オーストラリアからオンライン相談

以前当院のかかりつけ患者さんで、現在、オーストラリア在住の方より、相談がありました。当院のHPを見て、LINEでともだち登録して相談してくださったようです。

当院の受診は2年以上なく、さらに私は1度も拝見したことない方でしたが、⓵当院のHPを見てくださっている事、②相談内容も、治療方針などではなく、以前当院を受診していた時の病態と新型コロナウイルス感染に伴う悪化のリスクに関する質問でしたので対応させていただくこととしました(対応する義務はなく、対応しない先生が大部分でしょう)。おそらく、私の説明で悩みは解決したのではないかと思っております。

当院のことを、覚えており、そして頼っていただき、嬉しかったです。

遠くに行ってもずっと忘れない、そのような診療所であるよう、スタッフ一同、質の高い診療を提供できるよう、これからも走り続けていきます!

 

 

とうがらしゼリー

一昨日、帰宅後、夕食を食べようとしたら、「ダメ~」という大きな声とともに息子 (3歳半) が走ってきました。私が、「パパだってご飯食べたいよ~」と言ったら、冷蔵庫に向かってダダァと走り、マヨネーズを持ってきて、サラダにかけてくれました。そうか、私のサラダにマヨネーズをかけたかっんだね。

私が「ありがとう」と言って食べたら満足そうな顔をしていました。かわいい奴だと思ったのも束の間、今度は、ご飯にマヨネーズをかけ出しました。「オイオイ」と思いましたが、照りマヨ丼というのもあるし、ありかなと思い、食べたら意外といけました。

息子は「どう?」って聞いてきました。ここで「おいしい」と答えたら、次のマヨネーズが降ってきそうだったので、「マヨネーズはもういらないよ。ありがとう」と答えました。そしたら、今度はふりかけを持ってきて私のご飯にかけだし、すぐに台所に戻ってしまいました。そしたら、後ろから妻の「これは、唐辛子だからだめよ」という声が聞こえてきます。これは、まずいと思い、急いで食べて、「ごちそうさま」をしました。それを見て、息子は少し残念そうな顔をして立ち尽くしていましたが、冷蔵庫からゼリーを取り出し、とうがらしをかけて、「デザート、食べて」と持ってきてくれました。これは無理と思いつつも、私のために用意してくれたからなと思い、食べてみました。私が、「こんなの食べたことないな」と言ったら、「初めての味でしょ。」と息子がニヤニヤ笑いながら私を見ています。このいじめっ子が~。唐辛子ゼリーは、辛さと甘さの絶妙なハーモニーで、シゲキックスでした・・・。試さないことをおすすめします。

お子様 (未就学児) の発達が気になる保護者の方へ 

新型コロナウイルス感染症拡大の影響か、ここお子様の発達目的に関する相談で当院を受診する方が減っております。また定期通院していた方のキャンセルも相次いでおります。

受診したくても、受診できていない方がたくさんいらっしゃるのではないかと心配しております。

たすく社の国立教室, 鎌倉教室がオンラインでの相談を企画してくださいました。

たすくとは、発達障碍児への療育を専門とする株式会社です。

私が特に素晴らしいと思う点は、

1) 成人期以降も見据えた、一貫・継続した支援

(他社だと、就学したら部門が変わり数年待たないといけないこともあります)

2) 1つだけでなく色々な療育を取り入れたアプローチ

 (応用行動分析だけでなく、体作り、環境調整などトータルアプローチが重要です)

3) 保護者が家庭でも療育を継続できるように、保護者と一緒に療育を行います

(療育は日々の継続が重要です。保護者は見学、では家庭療育は難しくなります)

4) 先生方はみな経験豊富な専門家

などです。

 

概要は以下です。

是非、1度たすくを体験してみてください!

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たすく国立教室

<オンライン相談>
■対象:未就学児とそのご家族.   
■方法:1回50分程度.無料通信アプリLINE・ZOOM等のビデオ通話を利用.
■費用:無料.   
■期間:6月20日(土)まで 
 火~金曜9-12時・土曜13-16時(個別予約制)
■申込:https://tasuc.com/online_consultation/ <https://tasuc.com/online_consultation/> もしくは たすく国立教室(kunitachi@tasuc.com

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たすく国立教室 オンライン相談

たすく鎌倉教室

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たすく鎌倉教室 オンライン相談

 

夏の甲子園中止?

今朝、夏の甲子園が中止の方向で調整という記事をみつけ、ショックを受けました。

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6359793

 

私は、運動神経に恵まれず球技全般は苦手でしたが、母校の野球の応援は好きで、

若い頃はいける試合は全て球場まで足を運んでいました。(今は、暑さに勝てる自信がなく、JcomとTVKでテレビ観戦です)。

 

母校の鎌倉学園は、それなりに強いのですが、夏の甲子園には1度も行けていません。

おととしは30年ぶりに決勝まで進んだのですが、横浜高校に敗れてしまいました。

今年もいい選手が揃っていて楽しみだったので、残念です。

今年の一押しは、当院の受診歴があるかは不明ですが、地元・座間シニア出身の秋山選手(2年生)です。昨秋より3番を任され、桐光学園のドラフト指名候補の投手から、ホームランを放っています。座間シニア出身は2年生にもう1人いるようです。今年新1年生の子も、昨年受診した時に、鎌倉学園に進みたいといっていたので、もしかしたら3人以上になっているか。ご当地選手達、応援してます!

 

無観客でもいいから、何とか開催してもらえないでしょうか。

高野連様、この日のために頑張ってきた選手達の気持ちを汲んでください。

 

泣きっ面に蜂です。

最近、庭にアシナガバチが飛んでいるなと思っていたら作り始めの巣を発見してしまいました。