ピックアップ 医療関連ニュース 2023年2~3月

2023年2~3月の医療関連ニュースのピックアップ。小児科医としては、インフルエンザの経鼻ワクチンの承認と麻疹・風疹ワクチンの接種率低下が1番気になりました。

 

感染症

1.致死率高い出血熱SFTS、国内で拡大 ペットからヒト感染の可能性:朝日新聞デジタル (asahi.com)

SFTS重症熱性血小板減少症候群)は森林や草むらにひそむマダニが媒介。ヒトやネコ、イヌが感染する。国の研究班がまとめた「診療の手引き」によると、感染すると、嘔吐、下血や発熱が起き、ヒトの致死率は25~30%に達する。

 

【ワクチン】

1.子宮頸がんワクチン接種3割 今年度から積極的勧奨再開も伸びず - 産経ニュース (sankei.com)

接種者がだいぶ増えてきましたが、対象者の数からすると伸び悩んでいますね。

2.鼻スプレー型のインフルエンザワクチンを了承 厚労省専門部会 - 日本経済新聞 (nikkei.com)

国内初 経鼻インフルエンザワクチン「フルミスト」承認 24年度の秋冬シーズンから供給へ (ntv.co.jp)

注射が苦手な子には良さそうだが価格はどれぐらいの設定になるのだろう?有効性・安全性など詳細はどこかで話題にしたいと思います。

「フルミスト」は両方の鼻の中に1回ずつふきかけ、インフルエンザの発症を予防する新しいタイプのワクチンで、2歳から18歳が対象となります。

3.「はしか」と「風しん」ワクチン接種率低下 流行のおそれ 小児科医はワクチン接種呼びかけ(MRT宮崎放送) - Yahoo!ニュース

はしか、風疹の接種率が低下 子どもに感染広がる恐れ(共同通信) - Yahoo!ニュース

(概要) 流行を防ぐには95%以上の接種率がのぞましいのですが、94%を下回っている

 

【薬品】

1.日医工、過去最多221品目の販売中止 生産を合理化 行政処分から2年(北國新聞社) - Yahoo!ニュース

2.小児がん・難病治療薬の「ドラッグラグ」解消へ、新制度検討…米の法制度を参考に : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)

米国では2017年、製薬企業に対し、がんの分子標的薬を開発する際は小児用も同時に進めることを義務付ける法律が成立した。同年以降、米国では34種類の小児がん治療薬が承認された

3.難病の薬を開発できた…しかし、製薬会社の名乗りなく 患者は3人「救う道を」 神戸大研究グループが訴え(神戸新聞NEXT) - Yahoo!ニュース

(概要) 治療法のない腎臓の難病に、有力な薬が見つかった。だが患者は全国に3人しかおらず、商品化する製薬会社が見つからない。

(コメント) 国でなんとかしてあげられないものだろうか?

 

【アレルギー】

1.秋生まれの赤ちゃんは1歳までに湿疹の発症が多い! 富山大が調査 (1) | TECH+(テックプラス) (mynavi.jp)

 

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