12/15 総合アレルギー講習会に参加してきました

日曜日に、横浜で行われた、日本アレルギー学会が主催する総合アレルギー講習会に参加してきました。

学会ではなく、アレルギー疾患の最新の話題が講義形式で行われます。

実は、今年度にアレルギー学会専門医の更新をする必要があり、その条件の一つにこの講習会の受講が必須だったのですが、昨年より以前に受けておらず、もう失効かな?

と諦めたのですが、猶予措置があり、助かりました。

 

最近は、離乳食で早期摂取した方が、食物アレルギーの発症を予防するという指針が出され、2019年に厚労省より出された、授乳・離乳の支援ガイドでも、離乳初期より固ゆで卵黄を摂取することが追記されております。

 

しかし、まだまだ明確になっていないこともあります。

例えば、どれぐらい摂取すればよいのか、摂取時期についてなどです。

鶏卵について、英国からの報告では、摂取量の多いほど効果があり、1週間で全卵1個相当を摂取することが推奨されています。それに対して、わが国の報告では、生後6-9ヶ月は1週間に全卵1/40個, 9~12ヶ月で全卵1/8個相当を摂取することでも発症予防効果が得られており、今後も検討が必要なところです。

 

また、牛乳については、完全母乳栄養児よりも混合栄養児の方が、牛乳アレルギーを発症しにくい、という報告がある一方で、生後3日以内の人工乳の摂取が、牛乳について感作(血液検査で反応)・アレルギー発症を増やすという報告もあります。

 

当院では、鶏卵について、離乳食開始時期より、卵黄の摂取を開始→その後、ボーロなど加工品を少量から摂取とすすめており、現在の推奨に沿っておりますね。

 

会場では、相模原に遠くから(新潟や岡山)研修に来ていた先生達と再開でき、心のリフレッシュもできました。

 

今週も、頑張るぞ~!

 

 

12/5 LITALICO勉強会に参加してきました

週遅れの更新となりますが、12/5 (木)にLITALICO主催の、発達に特性を有する児の進路選びをテーマとした、一般向けの講演会に参加してきました。

 

LITALICOとは、「障害のない社会をつくる」をビジョンとし、発達に特性を持つ方の

就労 (LITALICO ワークス), 幼児・学童・生徒への療育 (LITALICO ジュニア), プログラミング などものづくり (LITALICO ワンダー), ライフプランニングのアドバイス (LITALICO ライフ)など、幅広く活動している企業です。

 

「進路選び」というと、医療とはあまり関係ない内容と思われるかもしれませんが、進路, 就職,その後と長期の一貫した支援が私の診療コンセプトでもあり、勉強する必要がありました。

 

約90分の講義でしたが、参加したことで、頭の中が整理できました。

中学は、公立 (普通学級, 支援級), 一般的な私立中学, 発達特性に理解のある私立中学(星槎学園, 武蔵野東など),特別支援学校と選択肢は多くありませんが、高校になると、通信制高校 (+サポート校), 高等専門学校, 高等専修学校など幅広く、ごっちゃになっておりましたが、本人・保護者の方に基礎的な説明はできるレベルになったかなと思います。

 

でも、私のアドバイスや保護者の方の意向よりも、最終的には本人が直接見学に行き、自己決定することが一番大事です。

 

なぜかというと、自分で決めた失敗したことは、しばらくすれば、納得ができ、再挑戦する意欲がわいてくるけど、他の人の意向で決めたことで失敗した場合は、立ち直るのが大変だし、今後の関係が悪くなる可能性があるからです。

 

帰りに、最近、業績悪化で話題になっている、「いきなりステーキ」に入ってみました。14時に入りましたが、お客さんはそれなりに入っておりました。ランチ帯でかなりディスカウントされており、300gのステーキを平らげました。肉もやわらかくて、おいしく、コストパフォーマンスも良かったと思います。

業績改善策として、社長自らの、来店を訴える文が話題になっておりますが、これは一時しのぎにすぎないなと思います。長期的な改善を考えるのであれば、お客様を呼ぶアイデアを考えないとだめで、例えば、女性客や健康志向の客を狙って、「ステーキ少量と野菜盛り合わせ」のヘルシーメニューを作るとか、がっつり系の方を狙って「30分たべ食べ放題メニュー」を作るとかやれることはまだまだたくさんあると思います。

勢いのあった時から、思い切った方向転換ができていないのが、敗因でしょうか。

肉の味にうるさい私も満足できるものだったし、立ち直りに期待しています。

 

自分自身も、現状に満足せず、常に進化していくことを忘れないように、生きていきたいなと、思います

給食のあり方について

ここ最近、発達支援外来の小学生のお子様で、学校給食も負担と感じている子が多いなと感じております。

理由は、「残してはいけない」ということです。

 

これを聞いて、昔から変わっていないなと思いました。私は、小学校4年生の時に、

神奈川県西部のあるお城のある市に引っ越してきましたが、給食のために嫌な思いをしました。「あまりおいしくない」という発言をしただけで、担任やその取り巻きの児童から責められ、私だけ皆より5分遅くいただきますをすることを義務づけられました。さらには教室の後ろに、担任の嫌いな児童達をバリゲードを作って固めていたのですが、そこにしばらく収容されてしまいました。今なら問題となるようなこの担任が翌年、別の小学校で校長になっていたようです。ひどい時代でしたね。

ちなみに、私もタマネギが嫌いで、この担任が歯ブラシをしている好きに、捨てていました。

 

話が脱線しましたが、私が発達支援外来で見ている子ども達、例えば、自閉スペクトラムの特性を持つ子は、感覚の過敏あるいは鈍麻で困っている事が多いです。例えば、嗅覚が過敏な子は、ある食材の匂いがどうしても受け付けませんし (ドリアンとは違い、多くの人は気にならないレベル)、触覚が過敏な子は、野菜は煮込んだものしか食べられない場合もあります。こうした特性は教員の方にも理解していただきたいところです。

しかし、発達の特性の有無にかかわらず、どの人にも好き嫌いはあるのではないでしょうか。例えば、私はタマネギは嫌いですし、アジア料理のパクチーや生春巻きも受け付けません。

 

そもそも食べ物の大事さを教えたいのであれば、「残さないように」というのは筋違いではないでしょうか。教員が怒るべきところは、スープにストローを入れてブクブク遊ぶ、食べ物を投げて遊ぶ、など粗末にしている場合だと思います。

また実習として農業体験を入れるのもよいかもしれませんね。

 

ある学校では、給食を食べる分だけよそうシステムですが、ある日、食べれるかもと思い、いつもより多くよそったが、食べきれずに怒られたという児がいました。

低学年の子が、自分のお腹の空き具合を分析して、量を調節するのは難しいと思います。大人でも、バイキングの場で、食物の残った皿を目にしますよね。

 

最後に、「一生懸命作っている給食のお姉さんに申し訳ないと思わないのか?」と怒る教員もいるようでが、これもおかしな意見ですよね。給食のお姉さん達は、精神的に負担を感じながら、食べてもらうことをのぞんでいるのでしょうか?

 

自分の過去の嫌な体験が、フラッシュバックしてしまいました。

学校の先生方も多忙とは、思いますが、子ども達に真の食育をお願い致します。

 

相鉄線都内へ

昨日は、相鉄線にとって歴史的な1日でしたね。

大和駅で、駅員さんが「武蔵浦和行きです」といつもより慎重にアナウンスしており、

写真を撮っている人も複数いました。

都内に出る選択肢は増えましたが、乗り換えのパターンが増え、横浜に出るのが少し煩雑になりそうです。

さがみ野も賑やかになると嬉しいのですが、あまり影響はなさそうかな。

次は、湘南台から綾瀬を通り海老名駅まで行く、湘南海老名ラインはどうでしょうか。

綾瀬市に鉄道が通ると、活性化しそうかなと思います。鉄道を誘致するために

アウトレットを作るとか、魚くんミュージアムとか・・。

それにしても、10年先は全く読めないですね。私自身、10年前は足柄上病院に骨を埋めるつもりでいました。10年後にはクリニックはどうなっているのやら。AIが活躍していたりして・・。

ガムは種類によっては歯にはさまる?

普段はガムはXylishにしているのですが、「おかしのまちおか」で値段が100円安かったので、形の似ている別のガムを買ってみました。Xylishよりも粘着力が強いなと思いながら噛んでいました。夕食後に、フロスしたら、たくさんガムがついてきてビックリ!

再現性もあったのでたまたまではないようです。ガムも子ども達に上げる前に、

大丈夫か試してみた方が良さそうですね。

さがみ虹色ネット

11/22(金)の夜にさがみ虹色ネットに参加してきました。

 さがみ虹色ネットとは、主に相模原市内の、医師, 学校教員, 心理士, 作業療法士, 福祉関係など、多職種で行われる、発達に特性のある児童に対しての事例検討会です。

相模原療育園の細田のぞみ先生が10年以上前に立ち上げた伝統ある勉強会です。

 これまで、小児精神神経学会や自閉症スペクトラム学会などで、多職種連携についてのセッションに参加したものの、言われなくてもわかるありきたりな内容ばかりで、自分の地域でどのように立ち上げていけば良いか分からず、悩んでいたところ、細田先生に誘っていただき、先月、今回と参加させていただきました。

 1人の児童について、1回2時間、2回に分けて検討します。初回は、参加者から質問や意見を集めつつ、児童の特性のアセスメントを行い、短期・長期目標のたたき台を考えます。そして、2回目で、短期・長期目標をより明確にし、具体的な支援策を考えていきます。

 会はとても熱気があり、2時間があっという間でした。私自身も、色々な視点での意見が新鮮で大変勉強になりました。事例を提示してくださった先生の、最後の、すっきりした表情も印象的でした。

 

仕事が終わってからの会なので、motivationの高い方ばかりでした。このような方達と一緒に過ごす時間は、とても刺激になりますし、自分が磨かれるような気持ちになります。

 

自分の診療地域、座間市, 海老名市, 綾瀬市でもこういった会を立ち上げられるといいなと思います。いや、5年以内に立ち上げます!

 

 

ブログ開設

診療所のHP改訂に伴い、ブログを開設することになりました。

ブログは全くの初心者なので、やや緊張しております。

 

病気の情報や一般向けの勉強会など、皆様に役立つ情報を発信できればと思いました。

また、スタッフより、日常的な話題もあった方が、皆様がより親しみを感じてくださるという意見もありましたので、息子との冒険記なども記載させていただきます。

 

HP改訂が終了次第、なるべくまめに更新していきたいと思いますので、よろしくお願い致します。