10/11の朝日新聞の記事より
理化学研究所のチームがスパコン「富岳」を用いて、各種のマスクの効果を調べた研究が紹介されていました。
これを簡潔にまとめ、紹介します。
【対象】
市販の不織布マスク vs 手作り布マスク (ポリエステル)vs 手作り布マスク (綿)
【評価項目】
1.マスクの隙間からもれるウイルス粒子 2.マスクを通り抜けるウイルス粒子
ウイルス粒子の大きさ(マイクロメートル)は、0.3, 0.5, 1, 2, 5, 10 20, 50, 100, 100<
の10段階。
【結果】
1.市販の不織布マスク
鼻の脇などの隙間より、20μ以下のものが漏れる
マスクを通り抜けて前方に飛ぶ飛沫はほとんどない
2.手作り布マスク (ポリエステル)
隙間よりもれるものは不織布より少ない
0.3μ以下の粒子の約2割が生地を通り抜ける
3.手作り布マスク (綿)
50~100μの粒子の1割が通りぬける
0.3μ以下のものは約4割が通り抜ける
4.まとめ
性能は、市販の不織布>手作りマスク
ただし、手作りマスクも大きな飛沫の大部分は通さないので、大小の飛沫を合わせた体積で考えると、不織布, ポリエステルで80%, 綿のマスクで70%程度の飛沫を抑えることが期待される。
手作りマスクでも数十μ以上の大きな飛沫をブロックする効果は十分あるので、息苦しいからと不織布マスクをすぐにはずすよりは、手づくり綿マスクをつけておいたほうがよい。