令和5年度新型コロワクチン追加接種 (3回目~)の概要 5/7までに2価ワクチンの接種を

先日、厚労省より令和5年度の新型コロナワクチン接種の概要が発表されました。

少し、複雑などで解説していきたいと思います。

 

https://www.mhlw.go.jp/content/001068244.pdfの一部を引用

💉12歳以上~ 2価ワクチンを未接種の方は5/7までの接種をおすすめします

 2023年5月7日までは、初回接種 (2回)を完了している方は、2価ワクチンの接種が可能です。未接種のかたは接種をおすすめします!

 

 現在、都内の新型コロナ感染者数が下がり止まっており、これから流行が拡大されることが懸念されるからです。下図は2022年3月30日の時点での都内の変異株の状況を示した図ですが、昨年の夏~冬 (第7波, 第8波)の中心であったBA・5の割合が減少し (2022年10月は90%であったのが、2023年3月は22%) 、XBB1.5の割合が急増(2023年2月は3%であったのが、2023年3月は22%) しております。諸外国の状況をみると、第7,8波で感染した方も、再感染する可能性がありますオミクロン対応2価ワクチンの追加接種は

XBB1.5に対しても有効です。

https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/corona_portal/henikabu/screening.files/genomu05033001.pdfより引用

 5月8日以降になると、接種可能となるのは、高齢者, 基礎疾患のある方, 医療従事者

に限定されてしまいます。

 9月以降には再び全員接種可能となりますが、第9波に備えるという点では、繰り返しになりますが5/7までの接種をおすすめします

 

💉5~11歳 5/8以降も2価ワクチンの追加接種可能ですが第9波に備えておきましょう

厚労省HPより引用

 この年齢層は5/8以降もオミクロン対応2価ワクチンの接種が可能です。ただし、第9波に備えて、早めの接種をおすすめします。基礎疾患のある方は、5/7までに接種しておけば、5/8~8/31の期間に3ヶ月以上の間隔をあけてさらにもう1回追加接種が可能ですが、当院には該当する方はいらっしゃらなかったと思います (おそらく基礎疾患の主治医の先生が診療している大きな病院で接種しているのかと思います)

オミクロン対応2価ワクチンは、初回接種(1,2回目)が終了していないと接種できません。未接種の方は、早めの接種をおすすめします

 

💉生後6ヶ月~5歳未満 まずは3回の初回接種を (2価ワクチンは国内にはありません)

まずは3回の初回免疫を終えましょう。今後、日本にもこの年齢層のオミクロン対応2価ワクチンが入ってくると思います。その際は改めて情報提供いたします。