自閉スペクトラム症のお子様にとって歯科医受診のハードルが高いことは少なくありません。歯科治療の見通しが分かりづらいことへの不安、機械の音への敏感さ、口の中を触られることへの触覚過敏などなど・・・。
発達支援外来を定期通院されている方で、ご希望があれば当院より歯科の先生へ診療情報提供書を作成致します。
下記は紹介状の文面の1例です（個人が特定されぬよう内容を変えております）
,1) 具体的な情報・視覚的な情報があると受け入れやすく、治療への不安を軽減できると 思います。
例. 診察前に、どの器具を使い、どのようなことをするのか簡単に説明していただく
できれば、実際にスイッチを入れて、どのような動き・音がするかも見せていただく
2) 焦らずにスモール・ステップでお願いします。
診察が難しい場合は、
1回目：イスに座り、倒れる
2回目：口の中を30秒診察
など、少しずつ慣れるように、スモール・ステップでお願いいたします
3) ほめる対応で：歯科治療に自信をつけてくれます
全部できなくても、頑張ったらほめてあげます。
「口の中見やすかったよ」など
4) 聴覚過敏への対応
器具の音が苦手な場合には、耳栓などの対応をお願いします。
5) 注意の転導性への対応
X線の時、音が気になり動いてしまうようです。
耳栓などの対応をお願いいたします。
さらに、いつでもご相談いただけるように当院の電話番号と私のメールアドレスも記載しております。
以前ご紹介した小学生の方は、無事に治療を受けることができました。上手に対応してくださった、歯科医の先生やスタッフに感謝です。
気になる料金ですが、診断書とは異なり、保険診療としての対応が可能です。0割負担のかたは0円、2割負担の方は500円となります。
歯医者さんを受診したいけど、心配だな～という方は気軽にご相談ください。
