2023年1月の日本小児科学会誌に掲載された症例報告を紹介させていただきます。
※一般の方を主な対象としたブログなので、内容をだいぶ端折っていることご了承ください🙏
✎概要
症例は5歳男児。基礎にクルミ (アナフィラキシー既往あり), カシューナッツアレルギーがあります。今回は、保育園でどんぐりの入ったパンを作る企画に参加した.茹でた実を4粒食べた後に、アナフィラキシーを起こし救急搬送されました。
無事に軽快し、翌日に退院しております。
10月に採取したどんぐりの皮膚テストで「陽性」 (未成熟な9月のどんぐりでは陰性)
✎どんぐりについて
・スダジイの実は,日本国内,特に関東圏では9月下旬から11月初旬に採取されます。
・朝鮮半島など一部地域では,スダジイの木の実は「トトリムック」という名称で日常的に食されています。日本でも縄文時代に主食として食べられていた歴史があり,郷土料理としてどんぐりを使用した食品が残されている地域もあります。
✎ポイント
ナッツアレルギー児はどんぐりの摂取には注意を要する(避けた方が無難である)