知ってもらう事が大事なのですが

 2007年に佐賀市内で自転車に乗って帰宅中の、知的障害と自閉症を有する安永健太さん(享年25歳)が、不審者と間違われて警察官5人に組み伏せられ、死亡した事件がありました。事件を風化させまいと作られたドキュメンタリー映画を視聴しました。

 いつもの帰り道で 安永健太さんの死が問いかけるもの」 - YouTube

 記事は、いつもの帰り道で、なぜ知的障害がある青年が警察官に組み伏せられて命を失ったのか 事件の映画を無料公開 (buzzfeed.com)

 

 警察官の誰か1人でも、知的障害・自閉症のことを知っていればこの悲しい出来事は起こらなかったかもしれません。

   映画の最後に、健太さんの弟さんが、「親族に障害のある方がいないと興味がないし、知ろうともしない」と語っていましたが、その通りだと思います。例えば、発達障害関連の講演会を開いたとしても、参加者は、当事者,意識の高い支援者だけになってしまうでしょう。

 これは、発達障害だけでなく、全ての分野に当てはまると思います。食物アレルギーも、今では、学校でアナフィラキーが起こった時には、ほぼ全ての教員が適切な対応ができると信じておりますが、2012年に調布市の給食時の誤食によるアナフィラキシーで女児がなくなるという事件が起こるまでは、学校の先生方は、エピペン使用の講習会を受けるのに積極的ではありませんでした。なかには、保護者の方が、学校まで行って注射しているというような学校も少なくありませんでした。

 では、全ての方に、知的障害や自閉症について知ってもらうにはどうすればよいのでしょうか?私の考えでは、小中学生の授業に組み込むのも1つの方法かなと思います。

講義だけだとイメージがわかないので、実際に接していただくことも必要ですね。

 私がTwitterで掲げている、「全ての人がいきいきと生活でき、重度の障害を持つ子が生まれても保護者が自分達の死後を心配しない、そんな社会の土台を生きている間に作る」を実現するためには、少しでも多くの方に知ってもらうための取り組みも考えて行かなければいけないですね。