今の時期は、喘息発作を起こしやすい時期です。先日は座間市の急患所でも、受診者の約半数は喘息発作での受診でした。今日は、「ぜんそく」とはどんな状態かについて、解説していきたいと思います。
1.気管支喘息とは
空気の通り道 (気道) が慢性的な炎症により敏感になっている状態です。そのため、カゼ, 天候の変化,ダニ, 動物の毛, タバコの煙などの刺激により、呼吸がくるしくなる状態(発作)を繰り返します。
2.発作の時の気道の状態は
正常な気道 発作時の気道
狭くなった気道を空気が通るため、“ヒューヒュー” “ゼーゼー”します。
発作時に病院で吸入するのは、気道を広げる薬 (気管支拡張薬) です。
3.発作を繰り返すとどうなるの?
気道が障害され、せまく変形することにより、呼吸機能が低下していきます。
一度、せまくなった気道は元には戻りにくいです。
従って、一定以上の頻度で発作を起こす場合は、継続的な薬物療法が必要です。
治療については、次回、お話しします。