【発達支援】自閉スペクトラム症に関する興味深い話

先日、こども発達支援研究さんの講演「ASD(自閉症スペクトラム)の基本と支援方法〜(講師:前田智行先生)」を聴講しました。基本だし他にもタスクを抱えていたので、聴講するかどうか迷いましたが、興味深い話をいくつか聞くことができ、得たものは大きかったです。

特に、興味深かった点を演者の先生の迷惑にならない範囲で共有したいと思います。

1.ASDは進化に必要だった?

ネアンデルタール人にはASD発症に必要な遺伝子は見つからなかった。新しいものにこだわり、挑戦する変わり者がいて、いまの人類が生き残った?

興味深い仮説ですね。いつか参考文献を読んだら紹介したいと思います。

当事者としても嬉しいです😃

2.ASDは身体機能の特性+社会的少数派

ASDは、時代の流れで、社会性・情緒性の障害 (1940~60)→言語・認知の障害 (1960~)→社会性の障害 (1980~)と考えられていました。現在は、ASD同士は他者に共感できることもわかっており、身体機能の特性+社会的少数派と考えられています。例えが適切かは分かりませんが、感覚としては、日本に住んでいる海外出身の方達に近いのかもしれません。

3.ASDは方言を覚えない

ASD津軽弁を話さない」という強烈なタイトルの本がありました。青森県保健師さん達は、津軽弁を話さない→ASDの可能性を考えて行くようです。まだ、この本を読んでおりませんが、他の地方でも同様の傾向があるようです。

『自閉症は津軽弁を話さない』著者が10年の研究を経て、今、思うこと/松本敏治さん「文庫版あとがき」 | カドブン

では、どうやって言葉を覚えているのでしょうか?テレビやYou tubeより覚えている部分もあるようです。

 

その他、質疑応答を含め、たくさんの興味深い話を聞くことができました。

診療にもしっかり役立てて生きたいと思います。