今日は、言語聴覚士の寺田奈々先生の著書、「0~4歳、ことばをひきだす親子遊び」という本を紹介します。こども発達支援研究で聴講した寺田先生の講演がとても良かったので、購入して読みました。
これまで健診で言葉の発達について相談をいただいた時に、「絵本を読みましょう」「テレビをつけている時間が長ければ減らしましょう」「シンプルな言葉がけで」「明らかな自閉スペクトラム症の傾向がないので、そのうち発語があるでしょう」などざっくりとしたアドバイスしかできませんでした。
この本は、言葉の発達段階に応じて取り組むべき事が、具体的にかつ簡潔にイラスト付きで分かりやすく書かれているのが優れた点です。例えば、発声段階のお子様には、お子様が見ている物を指さしする、指さしはすぐにはずさない、などです。
ただし、読者により評価は変わってくる本だと思います。どちらかというと、言葉が周囲のお子様と比べて少しゆっくりというお子様に最も適しているかなと思います。自閉スペクトラム症のお子様には、もう少し細かいアドバイスが必要かもしれません。でも、読んでみて得るものはあるかと思います。
クリニックの本棚に置いておきますね~(時々、1歳半健診で使うことがあります。その時は、ごめんなさい)