食物負荷試験のやりがいを改めて感じています

今月から食物経口負荷試験を再開しています。

 

食物経口負荷試験とは、1) 血液検査や皮膚テストからアレルギーを疑われる食物が食べられるかどうか (=診断目的)、2) 食物アレルギーが治ったかどうか (=治癒確認)、3) 症状なく食べられる範囲の確認 (=食生活の質の改善)4) どれぐらいの量を食べたらどんな症状が出るか (=摂取した時のリスクの評価) を目的としています。

 

ず~っとコロナ野郎のせいで、負荷試験が中断されていましたが、火・金の午後だけではありますが、ようやく再開できました。

 

すでに、3件実施しました。個人が特定されぬよう細かい情報の記載はしてません。

 

1. 幼児。鶏卵アレルギー疑い。卵白とオボムコイド (加熱しても壊れないやっかいな蛋白)の数値が20以上 (正常値0.1未満)でずっと除去を継続されておりました。先日、

全卵1/32の負荷試験をしたら症状なく食べる事ができました。しばらくは、この範囲の量の摂取を継続して経過を見ていきたいと思います。

 

2.幼児。他県からの転居。鶏卵など主要食物は前医で負荷試験を実施されており、除去は解除されておりました。現在の除去は、魚類,  甲殻類, 軟体類です。保育園では、最初は、出汁まで除去されそうになり、お弁当持参の危機でしたが、私がコピーした資料を園に渡すことでそれは回避できました。負荷試験は園でよく提供される魚 (数値は12) で行いました。20gを摂取して明らかな症状は出ませんでした。もともと、乳児期のしらすを摂取時の症状が軽度であったことと、魚のアレルギーの原因となる蛋白はパブブアルブミンといって共通しているので、他の魚種についても自宅で少しずつ進めるようお話ししました。次は、エビにチャレンジです!

 

3.小学生。重症の鶏卵アレルギー、その他、甲殻類, 軟体類, 貝類を除去中。調味料の負荷試験を希望。それがパスできれば、給食の幅が大きく広がると言うことでした。調味料はリスクが少ないから自宅での摂取をお勧めしましたが、過去の既往よりお母様のご不安が強かったので、院内で実施しました。結果は、もちろんパス

 

お母様・お子様の喜ぶ姿をみて、私も嬉しくなりました。

火・金の午後の枠だけですが、再開して良かったと改めて思っております。

早く枠を増やしていきたいな~

 

当院は地域の診療所で、唯一の本物の負荷試験をやっている施設です。

これまで除去を継続している方でもあきらめずにご相談にいらしていただければと思います。

 

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