【発達支援】性教育の難しさ&軽度知的障害女性が主人公のマンガの紹介

先日、こども発達支援研究会の講演、知っておきたい性のこと (講師:平岩幹男先生)を視聴しました。学生の性教育に使うスライドも一部使った講演で大変参考になりました。恥ずかしながら、学習指導要領では、「妊娠の経過は取り扱わないものとする」という一文があるために、教科書には、受精の前提となる性交についての記述はなく、性交 (セックス)という言葉は使えないということを初めて知りました。それにもかかわらず、刑法176条の強制わいせつ罪、177条の強制性交罪における性的同意年齢は男女ともに13歳なんです。これっておかしくないでしょうか?

また、最後の質疑応答が大変勉強になりました。自分が外来で質問を受けていると想像しつつ考えました。

これまで性教育は学校でやるべきものと思っておりましたが、子宮頸がんワクチンやB型肝炎ワクチンの話と絡めて医療機関で企画してもよいかもしれません。

 

講演の中で知的障害の方に関するお話もありました。ちょうどその時、まなピタネットのLINEで、軽度知的障害を合併した自閉スペクトラム症の成人女性を主人公としたマンガの紹介がありました。その女性は、自己肯定感が低く、男性より体を求められる時に、自分が必要とされていると感じ、断れずに関係を持ってしまいます。ある時、新しい職場で優しい男性と恋愛し、人を愛するということと自分という存在を大切にすることを知ります。しかし、2人の行く先には試練が・・・。著者も自閉スペクトラム症当事者のためか内容はリアルで、読んでいてつらくなる部分があるかもしれません。クリニックの本棚の最上段に置いておきますので良かったらご覧ください

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