当院における発達支援外来の初診年齢 【講演より】

それでは、当院の発達支援外来のデータをお示ししていきたいと思います。

データは1回でお示ししたいところですが、時間の確保が難しく、細切れになってしまうことご了承お願い致します。

 

・対象
  2020年4月~2021年8月の期間に当院の発達支援
  外来を受診した患者104名   (男児75, 女児29)

・方法
  診療録より後方視的に、初診時年齢, 診断, 性別
  初診時の困り事, 薬物療法の有無転帰について
  検討した。

 

講演スライドより

どの年齢層もまんべんなくといった感じですが、小学校高学年以降は減少してきます。

1歳は言語発達の遅れを主訴としている事が多いです。1歳半健診をきっかけにフォローさせていただく事が多いです。5,6歳は小学校に向けての駆け込み受診が多いです。9歳 (小3)にもピークがありますね。これは小3より勉強内容が徐々に難しくなってくること(特に算数), 周囲の子に人間的な成長が大きく見られる (もちろん本人も精神的に成長はしているがそれ以上に周囲の成長が早い)などが背景にあるのかなぁと思っております。中学生以降は、対応出来る自信がないので、かかりつけのお子様であっても、現在は原則としてお断りしております。

 

困り感が出てくるのは、特性の程度, 園の環境、小学校の担任の力量、その他諸々の要因によって変わってきます。例えば、自由な園に通園していたお子様は、小学校に入ると戸惑う事も少なくありません (自由な園が悪いという訳ではありません。多感な時期にのびのびとした園生活を送るのはとても大事だと思います)。私も、藤沢市善行の森の幼稚園というとても自由な幼稚園の出身だったのですが、小学校1年生の1学期は、授業開始と同時に着席できない, 授業中ふらふら歩く, 先生の一斉指示に自分が含まれることが分からない、そんな1年生でした😁