先日、現在、自閉症協会より配信されている座談会の第6話「知的障害度別の課題」を
視聴しました。内山 登紀夫氏、本田 秀夫氏、井上 雅彦氏、日詰 正文氏、辻川 圭乃氏、今井 忠氏ら、名のあるメンバーがざっくばらんに本音?トークしており見ごたえがあります。
以下、印象に残った点 (視聴から日数が経過しており、記憶が部分的に抜け落ちていること、ご了承をお願いを致します)
・重度の障がい者施設で勤務している時に、体調不良時にはすでに肺炎など病状が悪化していることもしばしばあった。意思の表出ができないので、体調不良を訴えることが難しい。
・知的障害のない自閉症の方は、若い時に辛かったことを語ってくれることがある
嫌なことを長く覚えているのは、知的障害に関係なく見られる
・重度の知的障害の対応を経験した人は、知的障害のない人も支援もスムーズ
・知的障害のない場合、ある程度の年齢になると、自閉症というよりは、その人の
パーソナリティの問題になる。
などの話がありました。
最後の方で、
・発達特性を持った児を意識した対応 (視覚支援など)をある園で取り入れたら、全て の児にとって分かりやすかった。
・幼児期より、上記がスタンダードになることで全ての人が過ごしやすい世 の中になるのではないか
と先生方が熱く語っていたのも印象に残りました。
ユニバーサルデザインの授業という言葉を聞くことがありますが、授業の内容だけでなく、ユニバーサルデザインの考え方を、皆が小さいうちから学んでいくと、全ての人が暮らしやすい世の中に近づくのではないかなと思います。
https://www.city.kobe.lg.jp/a97737/shise/kekaku/universal/promote/what_ud.html
クリニックでも、何か工夫できる余地がないか考えていこう。
そういえば、海老名市の集団4ヶ月健診で、赤ちゃんをベッドに寝かせる向きを、絵カードで示していて「お~っ」と思ったなぁ。