新型コロナワクチン接種の考慮を要する小児の基礎疾患について

5~11歳への新型コロナワクチンの接種に向けて、たくさんの情報が入ってきており、整理し切れていませんが、焦らず、優先順位をつけて、まとめていきたいと思います。

新型コロナウイルス感染症は、ほとんどの小児は軽症ですが、基礎疾患のある児は重症化の危険があると言われております。

今日は、2022年2月14日に、日本小児科学会より発表された、ワクチン接種を考慮すべき、小児の基礎疾患について触れたいと思います。

新型コロナウイルスワクチン接種に関する、小児の基礎疾患の考え方および接種にあたり考慮すべき小児の基礎疾患等|公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY (jpeds.or.jp)

当院と関連することとして、

1.症状がコントロールされている気管支喘息は含まれない (難治性喘息のみ)

2.マスクの着用が困難な神経発達症 (自閉症など)が含まれる

3.高度肥満は含まれる

※高度肥満とは:肥満度=(実測体重-標準体重)/ 標準体重×100(%)が50%以上

肥満|日本小児内分泌学会 より計算できます。

 

印象としては、心疾患と腎疾患がきめ細かく記載されているなと思いました。

 

喘息は、コントロールされていれば新型コロナウイルス感染の重症化のリスクはないので、含まれなくて妥当だと思います。神経発達症については、それがあるから重症化しやすいという訳ではないのに?です。